のんびりと買い物
いいタイトルが思いつかない
眠いな。とはいえ、防具とかの必需品を買い揃えないといけないから出かけないとな。
ベットから降りるとミーシャと目があった。
「おはようございます。今日は随分と寝てましたね」
「…昨日のあれを体がね」
「そうですね。私も痣が出来て痛いです」
痣で済むならいいじゃないか。
「ティアナは?」
「食事に行ってますよ。もうお昼ですからね」
「そうか。俺たちも行こうか。午後から色々買わないといけないものがあるからな」
起きたばかりで重たいものは食えないけれどな。
「何を買うのですか?」
「防具がメインかな。あとは、薬草とか回復薬とかだな」
部屋を出て下に降りると…。
「おはよー。随分と遅かったね~」
ティアナが肉を食べていた。…寝起きに油っこいものを食べるな。
「それは、リョウ君が悪いと思うよ?」
「声に出てたか?」
「表情見れば分かるから」
そんなに顔に出てたかな?なるべく出さないように気を付けてはいるのだが…。
朝食兼昼食を食べてから俺たちは、防具屋を周った。
「なかなかないですね。私に合う鎧が…」
「確かにね。女としては負けてるけど」
何やら、ティアナから負のオーラが出ているぞ。
「余りにも…」
「ミーシャ、余計なこと言わないで」
女の話はよく分からん。口を挟まない方がいいだろう。
確かこの辺だったはず。女性専用防具屋。
「…これがそうなのか?」
「そうですよ?はやく行きますよ」
ティアナに手を引かれて、仕方なく入ることにした。
俺の生きていた世界だと、男が彼女とランジェリーショップに入るようなことだよ!?
1時間ぐらいかかったな。
店員は終始ニコニコしながら、俺とミーシャたちを見てるし…。悪乗りしたティアナがおかしな装備を付けて俺の前に来たりとか…。
「今日の買い物はこれで終わりだな。明日は奴隷商のところに行こうと思ってる」
「どこの?」
「テオドアっていう人」
「なら安心だね」
「ミーシャもテオドアさんから買ったんだし」
「なるほど。でも、このメンバーなら今のところ問題はないと思うけど?」
「先のことを考えるとなると、ちょっとでも戦力を確保しておきたい」
森での一件もあるから3人より4人の方が戦いやすいと思う。
後衛の役割を果たせる人が欲しいと思った。一応、全員が魔法を使えるのだが、一人後衛に下げるとなると正直不安が多い。
「分かった~。明日はちゃんと起きなさいよ?」
「わーってるって」
起きないとメンバー探しがゆっくりと出来ないしな。
俺たちは、のんびりと宿に向かって歩き出す。
もちろん、女性陣に何度も何度も店に連れてかれて、恥ずかしい思いをしたのは別の話だが…。