弱いからこそ・・・
翔真に会った翌日、ライトは再び巨大蟻モンスターの前に立っていた。
「リベンジだ!」
ちなみにモンスターの名前はラージ・アント。
ライトは前と同じように着々と敵のHPを減らしていく。
そして敵のHPが残りわずかになったところでラージ・アントが暴走状態に入った。ライトは攻撃の手をやめ、いったん敵の様子を観察することにした。
(あいつに近づく隙がない・・・)
敵は一向に攻撃の手を緩めない。
だが、ライトは必死に観察を続けた。敵の動きの細かい部分まで。
そして思い出す。昨日の翔真の言葉を。
弱いから敵の弱さがわかる。
自分に置き換えて敵の弱さを探る。それがライトの導きだした答えだった。
(敵も生き物だ。なら、あんなに暴れているなら絶対に動きも鈍るはずだ)
それから、ライトは敵の攻撃を時には避け、時には受け止める。
そう繰り返していくうちにだんだん敵の動きが鈍くなってきた。
「はあああああ!」
そしてここぞとばかりに敵に近づき最後の一太刀を入れる。
どうと、モンスターがその場に倒れる。
「おお!すごいじゃないか!ライト君」
「よくやった!」
慧と翔真が口々にライトを称賛する。
ライト自身もうれしい気持ちでいっぱいだった。