ライト
ある日ライトは見た。
この世界に謎の人間たちがやってくるのを・・・
その人間たちはこの世界をゲームだとかなんとか言っていた。
それにジョブとかいうことも言っていた。
本当によくわからない。同じ人間であり異なった存在なのだと、そう思っていた。ギルドに誘われたあの日までは・・・
「というわけで彼の名はライトだ」
「おぉ~ライト君か、よろしくね」
いつものハイテンションで慧は挨拶した。
「えーと、ライトです。冒険者にはなり立てであまり強くはないのですがどうぞよろしく・・・」
「おう、よろしく!」
これで三人になった。
まだまだメンバーはたくさんほしいところだ。
「ところでジョブはなんなの?」
何気なく慧が訪ねる。が、ライトはそれに答えなかった。
「ライトはこの世界の住人なんだ。だから俺たちみたいにジョブとかはないんだよ」
へー、そういうものなのかぁ、と慧。
「だが、ジョブがないということは枠にとらわれないってことだ。いつでも臨機応変に対応できる」
「おお~、そういうことか!それはすごいね!!」
ライトはほめられて顔を下にうつむかせた。期待されるのは素直にうれしい。だが、その期待に自分はちゃんと答えられるのかが心配だった。
「心配か?ライト」
「うん・・・」
「まぁ、少しづつなれていけばいいさ!ってことで早速初陣行ってみるか!」
「うん!行こう行こう!」
「え!?今から!?」
ノリノリの慧と急なことでびっくりするライト。
「大丈夫だよ。いざとなったら私が助けてあげる」
「よし!じゃあ行くか!」
そそくさと出て行ってしまう二人にあわててついていく。自分は弱くて頼りない存在だ。守られてばかりの戦いになるだろう。だが、二人がそれを承知だと分かった気がした。初陣にドキドキしつつライトは歩みを進める。そして心の中で誓う。慧にかけられた言葉を今度は自分が返すと・・・