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101話 とりあえず纏めてみましょう
ハイネの現状を簡単に一言で表すのならば記憶喪失、その言葉が適切だろう。
まぁもっと細かく言えば呪いによる記憶の消失。
ハイネがはっちゃけてからの9歳より後の記憶が丸々抜け落ちている状態だ。
でもどうやらオレや自身の身体が成長していることにたいしては覚えている、というかそこまで気にならない様子から見ても記憶をすっかり失ったというわけではないようだ、そう、まるで、あの日オレやユーリ達と出会ってからを破ったあの一件だけが全て綺麗になくなってそのまま大人になった、そんな感じを覚える。
多分、本人の中で何かがあってあの日変わったのだろうけどそれが無い世界線のハイネ、と言ったらいいだろうか。
ハイネが目を覚まして早数日が経とうとしているが記憶が戻るきらいは全くと行っていいほどにない。
リューデスハイム家の公爵令嬢の記憶喪失、事は急を用すると判断した国はイルの尋問に力を入れるも何をしても口を開くことは今のところない。
そんな中俺たちは
「久しぶりに来たけど変わってないわね、私ね、セリムと来たいと思ってたのよ」
「それはいいけど、はしゃぎすぎて転けるなよー」
「もう、セリムには私がそんなドジに見えるの?」
「まー、まぁ、そうだな」
遊園地に来ていた。




