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白の|運命《さだめ》〜選ばれし白属性魔法として生まれた俺は……〜  作者: 生きてる水


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41、宿


 朝日が俺らの目を刺激した。


 もうこんな時間か……。

 船に揺られながらそんなことを思った。


 船の上だから一睡もしていない……。

 まあ、今日ぐらいは余裕。ナルーモナルに着くまでは寝るのは我慢だな。


 すると、朝日が照らしたことにより奥に見えてきた。


「沖だ!」「沖だ!」


 2人は声を揃えていうと沖が見えることに感動した。

 俺は6年ぶり。ラークは人生初の水の国から外の世界に踏み入れる瞬間だ。


 しばらく船を進めてから船が沖へと停車した。


「ついに着きましたね〜」


 俺は勢いよく船を飛び降りた。


「荷物忘れているわよ〜」


 ラークが船の上から俺の荷物を掲げてくれた。

 外の世界に興奮して俺は忘れていた。ラークに手渡しされる荷物を丁寧に受け取る。


「ラーク手!」


 船から降りるラークに俺は手を差し伸べる。


「ありがとう」


 俺の手を捕まりラークは地面へと降り立った。



「初めてだ〜!」


 ラークのテンションも上がっていた。

 それもそうか。初めて海外旅行に来た時みたいだな……。

 ラークは水の国の外の大地を踏みしめていた。


「これ船って燃やした方がいいですかね?証拠隠滅のため……」

「まあ勿体無いけどそうだね!お金はちゃんと払ったから私たちがどのようにしてもいいしね!」


 まあ、お金は“ちゃんと“は払っていないけどな。


「火魔法“(ファイヤー)”」


 俺は船に向かって火を放つ。

 すると、船はメラメラと音を立てながら火が広がっていった。


「あ〜あもったいない……」

「燃やしていいって言ったじゃん!」


 ラークは非常にリラックスしているようだ。

 それに敬語ではなくなったことにより前よりも親しく話せる感じがする。

 でも、敬語がたまに出そうにはなってしまうけれど……それはもう慣れだな!


 船は火によって跡形もなくなるとそこに水魔法をかけて無事に鎮火。

 これで完璧に証拠がなくなった。


「よし!じゃあナルーモナルを目指して出発しますか?」

「おー!」


 ラーク姫は仮面をつけると気合を入れるように片腕を上げた。


 ――――ウォオオオ――――


 森の奥から何かの雄叫びが聞こえてきた。


 この雄叫びは……魔物だな!

 俺は構えると、森の奥から俺らの前へと魔物が出てきた。


 これは……オークだな!


 豚の魔物だ。

 食べると美味しい。

 

 正直に一般人が会ったらひとたまりもなかっただろうが……俺らは……。


「水魔法“水槍(ウォータースピア)”」


 ――――グサッ――――


 オークは雄叫びを上げる時間もなくその場に倒れていった。


「初魔物狩り!せいこ〜う!」


 ラークは嬉しそうだ。


 一瞬の出来事だったので俺もあまり意識はしていなかったが……あのスピードであんなに正確に急所を撃ち抜くとはな……やはりラークは別格に強いな!


 改めてラークの強さを思い知った。


 俺らはすぐにオークを丸焼きにすると美味しくいただいた。


 朝飯時だったのでちょうどよかった。

 味付けとかがなかったのが少し残念だったけど、まあサバイバル生活というのはこういう方が雰囲気があっていいよな!


「よし気を取り直して行きますか!」

「お〜!」


 そして、俺らはナルーモナルを目指して再び出発した。




「電魔法“電玉(エレキボール)”」


 するとゴブリンは体を痺れ刺すように動きを止めた。


「今だラーク!」

「任せなさい。水魔法“水銃(ウォーターガン)“」


 ――――ピュン――――


 するとゴブリンは脳天を撃ち抜かれるとその場に倒れて行った。

 

 人間界にも普通に魔物は生息している。


 しかし、比較的にレベルが低くそんなに困難な相手ではない。

 正直にいうとオークやらなにやらは食料として使われる事が多く、殲滅とかはしないのだろうな……。


 水の国はちょっと特殊で人間界にある島国で水の国自体が魔物を国に1匹も入れないように取り締まっている。

 だから人間界でもこのようにしてたくさんの魔物が襲ってくる。


 俺らはこのようにしてたくさんの魔物と戦いながら足を進めていった。

 このぐらいのレベルでは魔量(マジックストック)が尽きることはない。

 意外にリラックスをしながら旅ができている。



 そして、夕日が空をオレンジに染めて来た頃……俺らはナルーモナルに到着した。


「やっと着いた〜!」


 ラークは声を上げた。

 まあ、今日は寝ていなかったからな……やっとと言うのもわかる気がするな!

 確かに、俺も疲れたな……。


 ナルーモナルは建物が比較的に木で作られていてたくさんの冒険者や商人、住民なんかが出入りしている。

 見た感じは酒場が多いような感じだな。

 この世界はやたらと酒場が多いな……酒というのはどの世界でも共通してみんなが好きらしいな。


 とりあえず、俺らは宿を取らねければならない。

 街に入ってしばらく迷った後、ようやく宿屋を見つけることに成功した。


 ――――カランカラン――――


「いらっしゃいませ!」


 女将さんは優しいそうな女性だ。


「あの……一部屋取りたいんですけど……」


 ラークがそう言うと、


「わかりました。一部屋ですね」


 え……一部屋……?


 俺は引っかかった。

 男女で同じ部屋……。でもラークがそう言ったからな……。


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