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白の|運命《さだめ》〜選ばれし白属性魔法として生まれた俺は……〜  作者: 生きてる水


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25、襲撃2



 俺は裏山に向かって少し、修行をしてから早めに家へと帰った。

 理由は単純に腹が減ったからだ!

 今日は怒涛の1日で動きに動きまくったせいかいつもに増して腹が減る。


「ただいま〜!」


 元気よく家の玄関を開けると、おばさんが玄関前で丁度、靴を履く瞬間であった。


「おかえり!今日は早いわね!」

「うん!腹が減ってさ……早く帰って来ちゃった……」

「あら、そうだったの?ごめんね……さっきちょうど食材切らしちゃっているのに気がついてね……これから買い出しに行こうと思ってたところなんだよね……」


 あっちゃ〜……。今日に限って……。

 まあ、それは仕方ないな……。


「じゃあ俺が買い出しに行ってくるよ!」

「いや、いいのよ!ゲッツァ君は家でゆっくりしていなさいよ!」

「いいよ!たまには俺も買い物に行きたいし!」


 おばさんにもたまには親孝行というものをしないとだしな……。

 こんなんで親孝行と呼んでいいのかもわからないが、まあやらないよりはいいだろう!

 それに、俺が買いに行ったほうが早いだろうしな!


「それじゃあお言葉に甘えて頼んじゃおうかしら……。はいこれね!」


 そう言われると、おばさんは小さなメモ用紙を渡してきた。

 メモ用紙には買ってくるものの一覧が書かれてあった。


「これを買ってくればいいんだね!」

「うん、よろしくね!」

「わかった!それじゃあ行ってきます!」


 俺は商店街へと勢いよく飛び出していった。




 これとこれと……これも買ったよな……。


 買い物なんて慣れないことをするとすぐこうなるんだよな……。

 買ったものから印を付けておけばよかった。


 ――――――


 よし!これで全部だな……。


 これじゃ俺が買いに行かない方が良かったのではないか……。

 全部揃ったことを確認すると、俺は家へと向かう。


 それより、先ほどから気になることがある。


 二軒目のお店で買い物を終えてからだろうか……。

 視線を変に感じるのだ……。

 

 気のせいかな……。


 7歳が積極的に買い物に参加しているなんて偉いという目線だと思っておこう!

 でも、殺気っぽいのも感じるんだよな……。


 長い間、魔界に住んでいたからなのか……俺は勘が鋭さには自信がある。

 なんか嫌な感じがするな……。


 俺は少し方向転換をした。


 ――――――


 やはり、何者かが俺のことを付けて来ている気配がする……。


 人数は……3……4人か!

 とりあえず、人気がないところへと移動しよう!


 このまま家に帰っておばさんに迷惑がかかるようなことがあってはならないしな!

 俺は少年学校の前ら辺の裏路地に入った。


 その裏路地を真っ直ぐ行くと人気がない森へと差し掛かる。



 ……よし!この辺なら誰の迷惑にもならないだろう……。


 俺は買って来た食材を木の木陰へと隠す。

 そして、立ち止まり後ろを振り返る。


「さっきから俺を付けて来てるやつ!出てこい!」


 ――――――


「ふふっふ!バレていたのか……。こいつはレオ様の話通り、ただのガキではないらしいな!」


 そう言うと、白い法衣のようなものを身に纏った男が出てきた。


 1人姿を表すと、続々の俺の目の前へと出て来た。

 数は4人……。

 みんな同じように白い法衣を纏っている。


 しかし、フードまでしっかりと被っており、顔までは見えない。

 体つきや声のトーンから4人とも男だろう……。


 ――この服は国の使いの者だな……。

 4人とも国へと仕えている兵士のようだ……。


 それにレオの話が出て来た。

 何か関係があるのだろうな……。


「お前ら!俺になんのようだ!」

「っふ……。何をしに来たかって?俺たちはお前を抹殺しに来たんだよ!」


 4人のうちの一番最初に姿を現した男が代表して言う。


「抹殺……?それはレオの命令なのか?」

「残念ながらレオ様からの命令じゃないな!レオ様を負かした奴がいる言ってな落ち込んで帰って来たらしいからな……。しかも、そいつは平民だってな……。ここで、お前を抹殺できたら俺らはもしかして中級貴族やなんかに昇格できるかもしれないからな……」


 本当に少年学校以外はこの国は腐っているな……。

 身分に関することになるとみんなの行動が醜く見えてくるぜ!


「そんなことして許されると思っているのか?」

「許されるか許されないかは分からないが、お前を倒すことによって確実に報酬やら色々な良いことはあるだろうな……」


 自信満々に言っていやがる。


「誰かの指示ってわけか?」

「それは言えねえ話だな……」


 誰かの指示のようだな……。


 …………。


 あと、単純にやるすぎではないかな?

 俺は7歳だぞ!


 7歳の少年に大の大人が4人もやってくるかな……普通は……。

 

 確実に俺のことを抹殺したいようだな……。


「じゃあ、おしゃべりはここまでにしようか……。君が人気のない場所まで移動してくれたからありがたかったよ!家まで行っていたら寝込みを襲うという手段しかなかったからな!そうなった場合は家族諸共やんなきゃいけなかったからな……手間が掛かって仕方がなかったぜ!」


 この発言には俺の中でプチっとくる部分があった。

 おばさんまで手にかけようとしているなんてな……。


「飛んだクズ野郎どもだな……。来るならさっさとかかってこいよ!」


 俺は手を間へと出すとクイクイっと「かかってこいよ」のゼスチャーを送った。


「ほう!7歳のくせにいい度胸じゃねえか!じゃあ遠慮なく行かせてもらうぜ!お前らかかれ!」


 男が指示を出すと、指示を出した以外の3人が一斉にかかって来た。


「水魔法“碧流四刃アクア・クアッドブレード”」


 俺の水魔法で作り出した四つの刃はそれぞれ飛び出していった。


 ――――――


 一番左のやつと一番右の男には被弾!


 しかし、指示役と真ん中から来る奴には避けられてしまった。

 真ん中から突っ込んでくるやつはそのまま組み合った。


 ――――――


 くっ……。

 さすが大人だ……。力は強い……。


「水魔法“水銃(ウォーターガン)”」


 それから指示役をしていたやつから援護射撃が飛んでくる。

 これも危機一髪で避けると、組み合っていた奴を振り解くと一旦距離を取る。


 先ほど碧流四刃アクア・クアッドブレードを命中させた奴も起き上がってきた……。

 厳しいな……。


「確かに7歳にしては強いな……。レオ様も負けるわけだな……」


 こんな状況で敵から褒められても全くもって嬉しくない……。

 とりあえず。1対4の状況をなんとかしなかればいけない……。


 さてどうするか……。


 俺は頭を巡らせた。


 1対4という相手からしたら有利な状況だが、急いでは襲ってこない。

 先ほどの俺の魔法に警戒したのだろうな……。

 これは好都合だ!


 多分、先ほどの碧流四刃アクア・クアッドブレードが命中した2人はダメージを負っているだろう。

 だったらこの2人から片をつけて行くのが最善だ。


「水魔法“水剣(ウォーターサーベル)”」


 んなこと考えてきたら水の剣が飛んでくる。

 これは気が抜けないな……。


 まずはどうやって効率よく2人を倒すかだ……。

 正直に水魔法だけじゃ厳しいな……。

 なるべく使いたくないが……まあ、見られなければいいんだ!

 俺は足に電魔法を集中させた。


 相手に気づかれない程度に……。


「よし!電魔法“電瞬足(エレキ・ファースト)”」


 俺は電魔法を最大限こめ右足で力強く地面を踏み込んだ。


 ――――――


「グオおお!」


 俺は一瞬のうちに移動すると先ほど碧流四刃アクア・クアッドブレードを命中させた者のお得意のボディへと右拳を突き刺した。


 これだけのスピードに乗ればただ拳を当てるだけでも破壊力は絶大だ。

 喰らった1人はその場へと倒れていく。


「な!」


 一瞬で移動した俺に他の3人は驚いている。

 その動揺を俺が見逃すはずがない。


「水魔法“水重弾(すいじゅうだん)”」


 この魔法は水の重さを限界まで圧縮して地面へと叩きつける魔法だ。

 普段なら避けられやすいが、怪我+動揺している今なら喰らうだろう……。


 ――――――


「うわああ!」


 予想通り、もう1人も俺の魔法を避けることができず水の重さと共に地面へと埋まっていった。


 ふう……。これで2人は片をつけられた。


 あとは……こいつら2人か……。


 2人は先ほどの俺の攻撃で警戒心を強めただろう!

 それに、先ほどの攻撃で目を慣らしているだろう……。そのため、もう電魔法は見られてしまうな……。


「てめえ!調子に乗ってるんじゃねえぞ!」


 指示役じゃない方は俺の方へと突っ込んできた。

 やけになったのだろう……。


「水魔法“水槍(ウォータースピア)”」


 俺はこの男とぶつかる直前に至近距離で魔法を放つと腹部へと命中する。


 血飛沫が上がる……。まあ加減はした死にはしないだろう……。

 


 あとは……。


 あれ?

 指示役の姿がどこにもない……。


 その瞬間に両腕を掴まれて上へと挙げられた。


 いつの間にか背後を取られていた。

 指示役のフードの影から不敵な笑みが溢れていた。


 やばい……!


「やっと捕まえたぜ!クソガキが……」


 ――バン――


 俺はそのまま地面へと叩きつけられた。


 くそ……痛い!


 ――バン―― ――バン―― ――バン―― ――バン――


 俺は何度も叩きつけられた。


 これはかなり効く……。


 それに大人の腕力と握力だ。

 掴まれた腕は解くことができない……。


「はあ……はあ……どうだクソガキ!」


 俺をぶら下げるように持ち上げたまま指示役のやつは言ってくる。

 正直、戦いでここまで痛い経験をしたのは初めてだ。


 油断はしていなかったからこれに反応できなかったのは実力だろう……。

 いや、そんなことを考えている暇ではない!


 これを解くには……正直、水魔法じゃ無理そうだな……

 

 仕方ない……火魔法を使うしかなさそうだな……。

 さすがにこのままやられるくらいなら……。


 俺は身体中に火魔法を集中させた!


 このまま俺が身体中を発火させれば離すだろう……。



「水魔法“水銃(ウォーターガン)”」



 ――バン――



 俺の掴まれていた腕が自由の効くようになった。


 それに……指示役は倒れている……。


 一体何が……。


 と俺はその角度のまま顔を上げた。


 ――――――


 ラーク姫……。


 この森の少し遠くの方でラーク姫が手を銃の形にして、立ち尽くしていた。


 なぜラーク姫がここに……。

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