表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀河の曹操に  作者: taroudarou
2/3

1 密か

廊下に靴の音が響く。

地球解放軍ハルト中尉は、真顔で立っている兵士に会釈をし、扉にカードをかざして会議室に入室する。部屋の中には長机が2つと椅子が3つあり、片方の長机の椅子には、将官が2人座っていた。中将とみられる将官に促され、椅子に着席する。

中将が口を開く。

「君が、今回の作戦司令部の希望者かね?」

「はい」

「司令部に入ったとして…若すぎないか?」

少将とみられる将官も口を開く。

「参謀に年齢は関係ないのでは。」

「22歳にしては生意気な口をきく。軍事の参謀では経験がものを言うぞ。」

「中将の言う通りだ。戦術シュミレーションと実戦は違う、分かっているか?」

ハルトは少し黙り込むが、すぐに反論する。

「あなた達だって、大きな戦いは経験していませんよね。新星の蜂起等の戦いは。」

少将はしてやられた、という顔で中将を見る。

しかし中将は少し笑い、

「すまなかった、君、採用だ。」

と言った。


地上軍司令部の庁舎から出て、列車を待つ間に調べてみると、中将はヘリウス・レール中将という有名な人だった。失礼な口を聞いてしまったなと思ったが、知らなかったからこそ恐れずに発言できたな、とハルトは思った。


2425年4月1日、ハルトは作戦司令部参謀となった。

同年4月10日

IDカードをかざして、会議室に入室する。

「よし、全員揃ったな」

レール中将が辺りを見回す。

「それでは、作戦概要を説明する。早速だが、解放軍は4月30日に地球連邦に侵攻する。開戦は内部からの攻撃によってだ。」

会議室にどよめきが起こる。

「すでに先遣隊である特殊任務群50人は連邦領内に潜入した。君たちには、開戦後について考えてもらう。

解放軍が宣戦を布告してから1分後に特殊任務群が攻撃を行い、そのすぐ後に一般部隊100万人を動員して攻撃を行うのだが、100万人が国境に集結ともあれば連邦は準備を完全に整えて迎撃してくるであろう。どうやって隠せばよいか、なにか案のある者はいないか?」

会議室が静まり返る。誰も手を挙げない。ハルトは深く考え込む。


ハルトが手を挙げる。中将がハルトを指す。

「地上部隊は、国境警備の5万人で大丈夫です。」

再びざわめきが起こる。

「残りの95万人ですが、蜂起の際に解放軍が使用したファルスバキア地下基地を使用し、兵士を乗せた輸送船を打ち上げ、宣戦布告の後に兵士を乗せた小型船を国境付近に投下すればよいでしょう。」

ハルトが中将を見ると、中将は満足そうな顔で笑っていた。

そこに、ある中尉が質問を投げかけた。

「しかし地上部隊が5万人だと兵士の投下を待つ前に甚大な被害を受けます。」

だがハルトはこれを想定していた。

「5万人には引き気味で戦闘してもらいます。そして、連邦軍が国境部に差し掛かった時、国境にある高さ80mの壁を航空機や空中艦船、地上艦船によって破壊し、連邦側に倒します。そうすることで、連邦軍を撃破できます。」

ハルトは完璧な対応案を示した。

結局、ハルトの案を少し変えた案で100万人の動きが決まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ