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 聖水の池に到着した。ドンガさん達まだ来ていないね。


 あのヒルを調べて術者を絶対に特定してやるんだから! 


 池は大丈夫かな? 鑑定魔法をポン!


 聖水     品質  極上


 はい! オッケー!!


 でも……王妃は何か呪われる様な事をやったのかな?


 色々考えてたら、ドンガさんとソウガが馬に乗ってやって来た。


「池は大丈夫!」


「分かった!」


 ドンガさんが王妃を池の中にそっと入れた。すると王妃の体から黒い色素がじわじわと出てきた。


「来る途中で聖水を全部掛けたが全く色は変わらなかった」


「むむむ……足りるかな……今日はもう聖水は作れません」


 王妃は動けないけど体は問題なさそうだ。


「おぉ!! 少し色が薄くなったぞ!」


「う、ううう……あなた……」


 王妃が意思を取り戻した! これ大丈夫かな……


「かなり時間が掛かりそうだな。でも助かったみたいだ」


「夜中に様子を見に来ます。聖水が足りなかったらその時作りますので」


「ハルカ、何度も救ってくれてありがとう。どれだけ感謝しても足らんな」


「私はここに置いて貰えた恩をまだ返せませんので」


 あの本を早く全部読んで呪いの事を完全に把握しておかないと!


「では戻ります。何かあったら呼んで下さい」


 超速で帰るよ〜〜!!


 ウチに帰ると弟くんが晩ご飯を作って待っていた。


「おかえり、遅かったね。何かあったの?」


「ごめんね。ドンガさんの奥さんが大変だったの」


 食事をしながら弟くんに事情を説明した。それから呪いの本を必死に読み込んだ。


 午前0時、外は真っ暗闇。辺境の夜は都会とは全然違う。

 0時になるとスキルが再発動出来る。


「お姉ちゃん、僕も行くよ」


「それはいいけど眠くないの?」


「大丈夫。さあ早く行こ!」


 弟を背負って空を飛んだ。鉱山の上を超えると小さな明かりが見えた。あそこね!

 池の周りには野営地が出来ていて、第7特殊部隊が居た。


「ドンガさん、どうですか?」


「まだ半分も抜けていないな」


 池の水をカンテラで照らしてみたけど、どんな色なのかは分からない。鑑定魔法をポン!


 聖水   品質   普通


「むむ!? 聖水の品質が落ちてる」


 この短時間に品質が落ちるという事は池の聖水量でも足りないのね……本当に恐ろしい呪い。


「ハルカさん、貴女のおかげで助かりました。ありがとう」


 ドンガさんの奥さん、王妃はとても落ち着いた様子ね。水面から頭だけを出している。


「お姉ちゃん、姿を消してからやってね」


 弟くんは周りをキョロキョロしている。用心深いんだね。


 姿を消す魔法を使ってっと……錬金術のレベルは100でいいか。杖を持ち替えて池の水をグルグルとかき混ぜて聖水の品質を極上にした。


「品質を元に戻しました」


 声を出すと姿を消す魔法は解けてしまう。


「ああ……分かるわ。楽になる速さが一気に増したわ」


 ふぅ……これで安心ね!!


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