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そんなものかもね!


 フォックステールに戻って弟くんに彼女達の事を話した。


「なるほどね……盾役は不足気味って聞いた事があるよ。ここに来れば優秀な盾役とパーティーが組めるのは良い売りになるね。ちょっと行ってこようかな」


「ちょっと待って!」


「ん? どうしたの?」


「他の国へ行くんでしょ? 私も見に行きたい!」


「別にいいよ。転移魔法を使えばいいでしょ?」


 1度行った事のある場所へ瞬時に移動出来る魔法だ。


「姿を変えれば勇者に見つかる事も無いし。今のお姉ちゃんと勇者のどちらが強いのかは分からないけど」


「他の国は?」


「う〜ん、飛翔魔法で飛ぶとか? 魔女はほうきに乗るのが定番だけど、別に要らない様な気もするよね」


 魔法のほうきか〜〜 実在するのかな?


 とりあえずほうきに掛ける魔法は存在しなかった。


「でも、空には強いモンスターも居るから低空で飛んだ方が無難かな? 姿を消す魔法を使って飛べば誰にも見られないよね」


 弟くんは世界地図をくれた。今、私達の暮らすドワンゴ国は本当に小さな国だった。正直、弟くんが教えてくれなかったら何処にあるのか分からない程の極小国だ。


 私は魔法のほうきと帽子の素材を探す旅に出る事にした。


 たまには弟くんに頼らずに何かを見つけたい。


 一応、ウチのほうきに乗って姿を消して移動をする。


 形から入る人なので!


 飛翔魔法は初めて使ったけど、かなり高速で移動出来た。


 国境の村、王都、いろんな村や町を見に行った。異国では人同士が戦争をしていた。モンスターと必死に戦っている国もあった。幸せそうな暮らしをしている国も多い。


 私はふと思った。


『 私は大事な人達の為にあそこに居よう 』


 私の事を知らない国に行っても、新鮮さはあるけどあまり楽しくなかった。


 ドワンゴ国で出来る事をみんなでやろう。


 それでいい気がする。


 私は『フォックステール』に戻った。


 弟くんが晩ご飯を作っていた。


「おかえりお姉ちゃん。世界はどうだったかな?」


「思ったより何も無かったかな」


「そうか〜〜 そんなものかもね」


 食事をして、お風呂に入って、お部屋で魔女の帽子を作り始めた。普通の布地で黒いとんがり帽子を作った。


「お姉ちゃんにしてはシンプルな帽子だね」


「これでいいの」


「ふうん。そんなものかもね」


「さっきからそればかり」


「答えは自分の中に有るからさ」


「そんなものかもね」


 世界は広いけど自分が生きる世界は狭い。狭い世界を大切にしていこう。


 私は私の世界を生きるよ。



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