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輝くキツネになるのね!

 ちょっとずつ物が増えて私達の暮らしは良くなり始めた。


「ねえシュン? 次は何を買おうか?」


「農具もあるし、僕はもういいよ。お姉ちゃんの魔法でも買ったらどうかな?」


「魔法かぁ〜〜 何がいいかな?」


「水の魔法はどう? 井戸水を汲みに行かなくてもよくなるかもしれないよ?」


 魔法はスクロールって言う特殊な羊皮紙を読む事で習得出来る。その他にも魔導書を読んで覚える方法もあるみたい。


「魔導書は買えないよね?」


「うーん……買って来ようか?」


「欲しいけど高いんでしょ?」


「勉強にお金を惜しんだらダメだからね! ちょっと行ってくるね!」


 弟くんはパッと消えちゃった。たまに弟くんはこんな風に消えて何かをやっているみたいなんだけど教えてくれない。


 戻った時には分厚い魔導書を3冊も持っていた。


「これがあるのは秘密にしてね! この世界の本は凄く高価なんだよ」


「商人って凄いね……こんなの買えちゃうなんて」


「そんな事よりお姉ちゃんにお願いがあるんだよ」


「ん? 何? 何? 何でも言って!」


 凄すぎる弟くんにお姉ちゃんの威厳を見せたい!!


「温かいお風呂に入りたいんだ。ちょっと痒くってさ」


 いつもは濡れたタオルで拭くぐらいしか出来ない。狐人族は体毛が多いから大変なんだよね。


「それでお風呂から出たら温かい風でブワッて乾かしてくれたら最高なんだけどなぁ〜〜」


 ウンウン! それいいね!! それからブラシで毛並みを整えて金色に光り輝く狐になりたい!


 弟くんの期待に応える為に必死に魔導書を読み漁った。


「水の魔法と火の魔法を同時に唱えればお湯が作れそう」


「凄いや! でも難しいんじゃない?」


「どうかな……あとね、無詠唱で魔法を発動させるのも挑戦してみたいな」


 それにしてもこの本は魔法について凄く詳しく書かれている。とんでもなく高価な気がするんだけど……

 初級から中級レベルの魔法を練習して、お湯は簡単に作れる様になっちゃった!


 ドンガさんにお願いして小屋にお風呂を作って貰う事にした。


「職人を呼ぶからソイツと相談してくれ」


 ドンガさんが呼んでくれたのはモッチさんと言うドワーフ族の女性職人だった。


「モッチはドワーフ族では珍しく頭の柔らかいヤツだ」


 ドンガさんからモッチさんの紹介をして貰った。モッチさんはドワーフ族にしては背が高くてスラッとしている。なかなかの美人さんだ。


「噂の狐さん達ね。あの炎を見せて貰ったわ」


「ハルカです。よろしくお願いします」


「シュンです。よろしくお願いします」


「ふふふ。本当、可愛らしいわね」


 私が魔法使いなので魔法で水を出す事を伝えた。


「お湯が出せるの? 優秀な魔法使いね。浴槽はすぐにでも作ってあげるわ。それよりもあの狐火で面白い事しましょうよ。いいこと思いついたのよ」


 私達はモッチさんの実験に付き合う事にした。上手くいったらお風呂は無料で作ってくれるんだって!


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