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私の秘密。

作者: moto

人には誰にも言えない秘密がひとつやふたつ有ると言うけれど私にもそれが有るんだ。

言ってしまうけれど、

「見えるんだよね、俺。」


霊が?守護霊とか?


「いやいや違うし、そんなもの見たく無いね。」


透視できるとか?


「それいいね、透けて見えるのね!!でも違う・・・。」


人の死期?


「いや違う、嫌だねそんなの見えたら。」


じゃあ未来?


「うーん、惜しいけど違うもっと限定的。」


「数字が見えるんだ。」


数字?


「うん、人の頭の上に。」


寿命?


「だから、違うって。」


じゃあ何?


「その人が生涯稼ぎ出す金額。」


え?金額って、カネ?


「うん。」


なんで?


「知らないよ、そんな事。」


いつから?


「昔から。」


何で?


「知らないて。」


・・・。


「皆、見えていると思っていた。」


いや、見えないよ!!


「今は知ってる。」


なぜ生涯の稼ぎだとわかる?


「いや、最初は分からなかったのだけれど・・・。」


だからなぜわかる?


「推測。」


推測?


「多分としか言えない。」


たぶん・・・。


「だって人に聞けないじゃん、他の人には見えていないし。」


普通見えないよ。


「知ってる。」


じゃあ収入ってなぜわかる?


「自分の親もそんなもんだったし。」


説得力薄い。


「えらい少ないなと思ったやつが翌年死んだし・・・。」


やっぱり寿命じゃね?


「違うって、逆に多すぎるやつはどうなるんだよ。何年生きる気だよ!」


うーん。


「だから推測でしかないんだ。でもあっているよ多分。」


・・・。


「宝くじを買った瞬間に数字が劇的に変わるのも見た。」


え?


「転職して、増えたり減ったりするしね。」


え?変わるのか?


「そりゃ変わるだろ。」


それじゃあ確定数字が分からないじゃん。


「うん。分からない。その時の決断によって変化する。」


うん。て・・・。占いにもならない。


「流行るか?その占い。あなたは2億ですって言って。」


いや流行らない。???てなるね。


「だろ。」


あんまり俺の頭上を見るなよ、さっきから・・・。








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