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チートなはずなんだけど。  作者: 究極のモブ
12/16

ステータス!!

「それじゃあ、もう一度説明するわね。まず、掌に魔力を集中させる。そして、水を想像する。そしたら、水が現れるからそれをあの木に放つ。それだけよ。」

「それだけ…?」


え、それだけ…?マジで言ってる?お母さん、まず魔力とは何かってことから解説するべきでしょ?私のこと何歳だと思ってる?アホですか?狂ってますか?元聖女がそれでいいんですかぁ!?教える才能皆無かよ、お母さん!?あたおかだね、お母さん。胎児からやり直してどうぞ。


「それだけよ!大丈夫、アメリアならできるわ!」


グッと手を握ってそういうお母さん。いや、可愛いけどさ。それに恐らく私ならできちゃうだろうけどさぁ…。一回子供に教えるために教育の勉強したほうがいいんじゃないの?…そんなキラキラした目で見ないで欲しい、ただでさえ美人で眩しいのに目が潰れる。ヤメテ。


「わ、分かった…アメリア頑張る…。」


あ、めっちゃ笑顔…守りたいこの笑顔…。はっ!いやいや!私は騙されない!騙されないぞ!こんな美人だし、ほんとに正真正銘の絶世の美女だけど!!あたおかあさんだからね!狂気の元聖女だから!…早速お母さんたちの狂った思考に近づきかけてた、危ない。シグニールに愚痴聞いてもらお。


「それじゃっ!やりましょ、やりましょっ。」


お母さんの語尾が楽しそうに跳ねる。すっごい嬉しそう。

お母さんって微笑んでる姿は女神みたいに綺麗だけど、今みたいな満面の笑みだと天使みたいに可愛いな…。目がやられそうだけど、眼福だ…。

アレ、ほんとに眩しい。やばい、お母さん後光放ってる?え、なんかの魔法?ちょ、クラクラして来た。あ、れ…。

グラ、と視界が揺れた。あれ、待ってこれもしかして倒れる…!?

そう思った瞬間、がしっと体を支えられる。僅かに顔をずらすと、シグニールが心配そうな顔でこっちを覗き込んでいた。


「シグニール…。」

「大丈夫か、アメリア。…おい、エレノア。子供が弱いのは知ってるだろ…!お前ら大人の基準で子供に無理させようとするな。この…大馬鹿野郎が…!」


静かな声で怒るシグニール。お母さんはバツが悪そうに俯いた。ふ、と景色が変わり暖かい何かが私の体を巡った。寝かせられて、小さな手が私の頭に乗せられた。ぼんやり上を見上げるとシグニールが眉を下げてこっちを見ている。


「ごめんな、アメリア。オレがすぐ気づけば良かったのに。気づかずに無理させた。エレノアに任せるんじゃなくてオレが気をかけるべきだった。」

「大丈夫…。まさか倒れるなんて。心配かけてごめん。」


熱中症にでもなったのかな。そんな暑くもないのに?うーん、謎だ…。

ていうか、今休むふりしてステータス確認できるんじゃ…。よし、しよう!!!

ステータス!!


ブォン




アメリア Lv5

種族:神人 年齢:4歳 職業(ジョブ)

称号:異世界からの転生者



HP 150/200

MP 45/45


《スキル》

魔術(火、水、風、土、光、闇、雷、時、強化、創造、結界)

物理攻撃耐性

魔法攻撃耐性

毒耐性

自然耐性

痛覚軽減

生産

全言語理解

鑑定

偽装

無限収納(インベントリ)

経験値倍化

音楽再生



《状態》

健康




お、おおおおおお!すごい!私が言った通りのスキルがついてる!ていうか魔法…魔術多いな。

ていうか、HP減ってる!?なぜ!

…ていうか、なんかちょっと突っ込みたいとこだらけなんだけど?

最初っからおかしくね?まずなんで私人間じゃないの?神人?てなに。あと称号。これやばくね?バレるじゃん。私が転生者だって。

あと、スキルなんか増えてるよね。私が頼んだやつ以外のついてるよね?自然耐性、痛覚軽減、偽装。痛覚軽減は多分神様がつけてくれたんだよね?それはありがたい。ありがと、神様。まじ感謝。で、偽装って…どんなの?なにを偽装すんの?ていうか…自然耐性ってなに!?

…これ鑑定したら分かるかな。


自然耐性

自然によるダメージに耐性がつく


自然によるダメージってなんだよ!何事だよ!何があったんだよ!?ほんっと謎!


「…リア。アメリア!」

「は、はいっ!?」

「大丈夫か、アメリア。急に何もないとこを眺め始めたから何があったのかと思った。」

「…ごめん。」


そうじゃん。ステータスって私にしか見えてないんだった!恥ずっ!これからステータス見るときは気をつけよ…。


「そ、それじゃシグニール。もう行こ?私、もう大丈夫だし!お母さん待ってるし!」

「…ほんとにもう大丈夫なのか?」

「全然!もうピンピンしてるし!」

「そうか…。そうだな。」


シグニールは一瞬深刻そうな顔をしたけど、すぐにいつもの表情に戻って頷いた。…あー、改めて見るとほんとにショタだな…。顔が綺麗。可愛い。好み。…私はショタコンじゃないよ?


「よし!早く行くぞ、アメリア。魔術使うんだろ?」

「あ、うん!」


シグニールに手を引かれて、走り出す。

私がなんで倒れたかあとでシグニールに聞かないとな。

なかなか魔術を使わないアメリア(ごめんなさい)

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