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オフトン力学

第2章スタートです。

この世界にはーーいや、どの世界にも共通する法則がある。


それは、「オフトン力学」と呼ばれるものである。


オフトン力学について少々説明しよう。オフトン力学とは、目覚めた時に布団から出ようとすると何故か働いてしまう、お布団から出られなくなる力(=オフトン抗力)に関してまとめられた理論である。


その中でも有名な式がこれだ。朝目が覚めた回数をn、布団から出る瞬間をt=π/2、眠気をf、絶起作用素をψ_nとすると、オフトン抗力F=ψ_n{(tan t)/n}・fというものだ。(但しf>0,t→π/2-0でf tan t→+∞)


オフトンから出ようとすると、tが限りなくπ/2に左側から近づき、オフトン抗力が正の無限大に発散してしまう。これでは布団から出ることができない。


では、どうやって布団から出るのか。その秘密は絶起作用素ψ_nに隠されている。


間に合う時の∀n回目の目覚めではψ_n=1だ。しかし、遅刻しそうな時間になってると気づいた時、或いは遅刻が確実と分かった時、Fは絶起作用素ψ_nによってt→π/2で有限の値を取りうる。それでもf次第では依然としてお布団から脱出できない訳だが。


さて、サインはと言えばだが、、、入学式の朝、絶起作用素ψが式に作用したのは「遅刻が確実と分かった時」だった。


サインが式典会場についた時、彼が見たものは列を為して会場を後にする新入生たちだった。


「・・・そういえば、主席の人って新入生挨拶やるんだよな。あー、俺主席じゃなくて良かった!」

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