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手が汚れる!

「あれ?梶村くん、だよね?」

…… 二重顎にぜい肉が挟まって声が出ない。


「ぞ、ぞうで、です」

…しまった。と思ったときには言葉は宙に飛んでいっていた後だった。


いつもこうだ。大事な場面になって、急に声が出なくなる。


もう女子とは絶対に話ができない。


「よかった!」

彼女はころころと白い歯を見せて屈託のない笑顔で笑った。

「あたし、同じ畜産部だから」


そうなんだ、これで第一印象は最悪だ。いつも、ここで出る蔑まれるような目を女子はするんだ……って、あれ?


彼女はそっと右手を差し出してきた。

「あ、あ"の、え、?」

私には相変わらずきょとんとした笑顔の君が目の前にいる。

「ほらっ握手!!」

あ、え、でも手が汚れる。

そうだ、いつも中学に行ってたときのあだなはバイ菌。女子の手に触れたときなんて、必死な顔をして手を洗われたっけ。


「あー!もう、めんどくさい!よろしくね!梶村くん!」


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