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01

全ての生物の終着点【死】。

それは、必然であり絶対。

あらゆる人々が【死】を恐れ、数多の財を使い【不老不死】を目指した。

しかし、【不老不死】となった者はいなかった。

そう、これは【死】を超越した者【eternal life】の物語。




「ん、朝か。起きるか」


窓から差し込む朝日の光によって目が覚めた。

窓から見える太陽に向かって少し背伸びをする。

まだ少し眠たそうに見える顔には、うっすらと涙か溜まっていた。


「よく寝たな。今日は休日だから、飯でも食いに行くか」


俺は顔を洗い、ジーパンと有名なブランドのロゴが入ったシャツを着て家を出た。

ちなみに、家族はいない。自分1人の暮らしだ。

言い忘れたが、俺の名前は【宮戸 義経】だ。

父親が源義経が好きだったらしく俺に付けたらしい。両親が生きている頃はこの名前がきらいだったが、今では宝物だ。


さて、最近出来たというショッピングモールにでも行って朝食ならぬ昼食でも、食べに行くかな。


「おおっ。休日だからか、人が多いな。先に飯でも食べて、中を見てまわろうかな」


フードコートに行き、どれを食べるか考える。

ラーメンやハンバーガー様々な種類の食べ物があり、余計に悩んでしまう。


「よしっ、醤油ラーメンにでもするかな」


店の前に並び、醤油ラーメンを注文する。

15と、書かれた札をもらい近くの場所で待つ。

2分ぐらいだろうか、出来たらしくもらいに行き醤油ラーメンをもらい、空いている席を探す。唯一空いていたのが、窓際にある席だった。


「ここにするか。それにしても美味しそうなラーメンだな。」


席に座り、ラーメンを食べる。


「おっ、これは旨い。また来た時は違う種類のやつも、頼んでみるか」


食べ終わり、残った丼を返しに行く。


「さて、まだ暇だし服でも見に行くか」


そう言って、服を買いに行く。場所は1階の中心当たりだった。店の前に行くと...


「きゃー、は、刃物をもっているわ!みんな逃げて」

「おい、そこの坊主危ないぞ。逃げろ!」


今の時代に、刃物なんかを持って暴れるとかそんな事するヤツいたのか。

ゆっくりと後ろに振り返る。


ドンッ!


腹部に強い衝撃が走った。目の前には30代ぐらいの男がいた。


「ひひっ、やったぞ。ヒヒヒヒヒヒ」


「んあ?何やってんだ」


すると男は俺の腹部から、ナニカを抜くと俺の後方へ走っていった。


「ごふっ。」


血が、溢れ出ている。足に力が入らなくなりその場へと倒れる。


「ああ、血が止まらないな。」


まるで波紋のように血はどんどん流れ出ている。


「まだ、死にたくなかったな」


意識が朦朧とし、徐々に瞼が閉じていく。


「おい!坊主大丈夫か?」


まわりでいろんな事を言っているがもう何を言っているのかも分からない。

そして目の前が真っ暗になった。




「ん。ここはどこだ?」


目が覚めるとそこは森だった。


「あれ?確かに俺って、死んだんだよな?なんで、生きている?」


死んだはずなのに生きている。しかもわけのわからない場所でだ。


「うーん。これは小説でよくある異世界とかいうやつなのかな?自分が体験するとわ思いもよらなかったんだが」


異世界と思われる場所は俺には想像もつかなかった。まわりは森。どうやって生きていくか、その手段さえも無い状況だった。


「こういう時って、ステータスとかいったらいいんだっけか?」


自らの情報を開示するように念を込めて言った。


「ステータスッ!うおっ、本当に出てきたわ」






レベル 【1】


名前 【宮戸 義経】


種族 【人族】


生命力 【∞/∞】


魔力 【∞/∞】


筋力 【865】


防御力 【853】


敏捷 【897】




スキル 【剣術Lv.6】【体術Lv.8】【火属性魔法Lv.1】【水属性魔法Lv.1】【土属性魔法Lv.1】【風属性魔法Lv.1】




固有スキル 【空間魔法Lv.1】 【成長補正Lv.―】【言語理解Lv.―】【偽装Lv.1】



魂源スキル 【永遠の命】【神眼】


称号 【異世界者】 【eternal life】



「はっ?これって強すぎない?」


様々なスキルが並び、生命力と魔力に至っては∞という途方もない、数字である。


「えっと、こういうのって【神眼】を使えばいいのかな?」


【神眼】を視る。すると...


魂源スキル 【神眼】


効果

全てのモノの情報を開示する。

単純な眼の能力の増大。

偽装・幻など、惑わすモノの無効化。


「おお、これはチートだな」


次は【永遠の命】を視てみる。


魂源スキル 【永遠の命】


効果

スキル所有者の【生命力】と【魔力】を∞にする。身体に損傷が出来た場合には瞬時に再生する。状態異常の無効。不老。

また、スキル所有者の任意により生物の眷属化。すなわち【生命力】を∞にし、不老にする。




「こ、これまたチートな」


これにより不老不死となれるのか、それに眷属化ができるから、もし妻とかできても大丈夫なわけか。


「まあ、【剣術Lv.6】と【体術Lv.8】は、今までの経験から来てるかな」


俺は地球では【神童】とか呼ばれたりもしたかな。

まあ、両親の死でやめちまったけど。


「次は【偽装Lv.1】!」


固有スキル 【偽装Lv.1】


効果

ステータスの偽装。気配の隠蔽。

スキルでの鑑定などでは見破られないが、固有スキルであり、かつ【偽装】のレベルより高い場合には見破られる。


「へー、なるほどね。これは便利だな」


これにより、ステータスの偽装が可能となった。


「次は【言語理解Lv.-】と、【成長補正Lv.―】だな」


固有スキル 【言語理解Lv.-】


効果

【アルターニア】に存在する全ての言語を理解し、利用することのできるスキル。



固有スキル 【成長補正Lv.-】


効果

ステータスの上昇の補正。スキル熟練度の補正。



「これは、前のがチート過ぎたおかげで普通に見えるがこれもチートだよな」


これでこの世界【アルターニア】での言葉は理解出来た。


「次は魔法と行きたいが全部ほぼ一緒でいいよな?」


目の前に火の玉が浮かんでいるようにイメージする。すると目の前には火の玉が、浮かんでいる。


「おおっ、できたな」


同様に水の玉、風の玉も出来た。

ちなみに、色々なことが出来るとわかった。


「問題は、空間魔法だよな。んー、アイテムボックスとかが、いいのかな?」


悩んだ末に空間に穴が開くようにイメージする。


目の前には黒い穴が開いている。


「おっ、できた。これがアイテムボックスでいいな」


足元に落ちていた木の葉を、入れてみて1回アイテムボックスを閉じてみてからもう一回開いて取り出してみる。


「おおっ、すごいなこれは。色々なものが、はいるじゃないか」


あとで、アイテムボックスの容量が【0/∞】であることがわかり、魔力量に比例することがわかった。


「次に【称号】を視てみる」


称号 【異世界人】


効果

固有スキル【言語理解Lv.-】と【成長補正Lv.―】の取得



称号 【eternal life】


効果

永遠の命を持つものに送られる称号。

【死】という概念を持たない。



「これで、あの2つのスキルが手に入ったのか。儲けものだな」


これで、この世界で生きる手段を手に入れた。

俺はこの【アルターニア】で、自由に生きると心に決めた。


そして街に向かうため【神眼】を使い方向を決め、歩き出す。


この世界にとっては小さな1歩でも、俺にとって大切な1歩だ。











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