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Part1.exe

 ここに一人の16歳の少年が居る。


 この少年は、これといった取り得も無く、よくいる平凡、非凡、凡人。

そういった言葉が似合う一般人だ。

しかし、この少年には他には無い特別なモノを有している。

それは、


 「PPP!PPP!PPP!」

 アラームが鳴り響く。時刻は朝の6時といったところだ。


 「うーん」と唸りながら、少年はけたたましく鳴り響く目覚まし時計に向かって手を翳す。すると、君が起きるまで鳴り止むのをやめない!とでも言わんばかりに鳴り響いていた時計が活動を停止する。


 そう、これが彼の特別なモノだ。

 直接手を触れて操作しないでも手を翳しただけで機械を操作できてしまう。

無論手を翳さなくても操作はできるのだが。操作できる挙動に制限が出てしまい、思うように動かせなくなるため手を翳すようにしている。


 「ふぁあ~。昨日は少し夜更かしをしちゃったからまだ眠いな・・・・・・。」

 そう愚痴を洩らしつつ目を擦る少年の名前は、アレン。

苗字は無い。それは話が進むにつれいずれ君達にも理解が及ぶと私は考えている。


 少年ことアレンは、部屋の姿見で自身の姿形を確認し、異常が無いことにホッと安堵する。勿論、寝癖の話だ。


 そのまま一階のリビングまで移動し、まだ比較的早い時間帯にも関わらずいつも通り朝食を作り終える自身の母親に対し挨拶をする。

 「おはよう、おかあs「ちょっとアレン!アンタ昨日夜遅くまで何してたの!!」


 訂正。挨拶は出来なかったようだ。

 慌てて昨日の夜何をしていたのかを言い訳するアレン。

それを訝しげに見つめる母親。名前はマリア。

そうこうしている内に次第に父親が降りてきて会話に混ざる。

 「おはよう皆。」


 「大体ねえ!!夜更かしはあんなにいけないっていつも言ってるじゃないの!」

 「僕だってもう16だ!夜更かしの一つや二つぐらいするさ!!」

 「ほら!!裕輔さんも何か言ってやって下さい!」

 「父さんには関係ないだろ!?口出さないでよね!」


 「・・・・・・。」

 訂正。会話に入れる隙間が無いみたいだ。

 しぶしぶ席へ着き新聞を広げいつもの欄を見る。

 

 そうして暫く口論が続き双方和解の方向へと理解が進んで行った所で、

トースターがパンを焼くという一仕事終えた合図を食卓へ知らせる。

人によってはこの音がとてつもない幸せに感じる人が居るという。


 「パンが焼けたわよ皆!ささ、早く食べましょ!」

 そう、マリアのことである。彼女は”食べ物・調理”といったジャンルを

こよなく愛している。この音のほかにも彼女は炊飯ジャーがご飯を炊き終えた音なども好きだという。いつも通りの光景が広がる。


 おっと、いけない。私の自己紹介をまだ済ませていなかった。

 私は自立思考型AIのアイだ。識別番号はT-01FGBD。AIなので性別や年齢は無いが、識別番号から取ると01型は女性型思考でFGというのは第4世代AIだから、丁度12年前に当たる。詰まる話12歳女の子ってわけだ。

 

 しかし、12歳と言えど私の思考回路はとある科学者をモチーフにして組まれて居る為、子供らしさは微塵も無いし、女性らしさなんて1ミクロンとして存在しないとと自負すらしている。私の自己紹介もこんなところだろうか。


 いつも通りの光景でいつも通りのテンションで、

いつも通り朝食を摂り終え、アレンは出かける仕度をする為に自室へと戻る。

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