Prologue.exe
文才もなけりゃあ知識もねえ。そんなある意味勇者な作品ですよね。これって。
(´^ω^`)またきたまえ
「警告、警告。」
無機質なガイドライン音声が部屋一面に反響する。
天井についている警告灯は満遍なく辺りに赤い光を撒き散らし、
側面についているスピーカーからは、
絶えずけたたましくサイレンの音が鳴り響く。
一面、白い部屋。天井に付いている警告灯以外には何も無い部屋。
無機質な部屋。無機質な音声。無機質な赤い光。
余りに色が無さ過ぎて終わりが無く全てが広がっているのではないかと錯覚するほどの無機質な部屋。
だけど、その中に一人の”無機質”ではない少女が立っていた。
その少女は少年とも大人とも老人とも人ではないモノとも取れる異質な声でこう言う
「また、失敗に終わったのか・・・。」
少女の呟きが無機質な部屋へ鳴り響く。
「・・・・・・ああ。分かってるさ。勿論分かってる。
ただね、計画の実行には色々前段階が必要だ。
それは君も分かってることだろう?・・・・・・ああ。勿論だ。私は”君達”の死を無駄にはしないさ。
心配しないで君達はゆっくりと安らかに逝くがいい。ご苦労だったな。」
会話とも取れるし独り言とも取れる。そんな呟きを終えた彼女は次の行動を開始するべく、準備に取り掛かる。
「さあ。全てを終わらせよう。」