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夢人〜Dreamer〜  作者: chro
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9.幻想夢譚 −前編−

 窓からさし込む朝の光の下に座り、裏山の小鳥のさえずりを聞きながら新聞を読むのが、エディスの朝食後の日課だった。かたわらのテーブルには大好きなコーヒーを用意して、穏やかな時間に心を落ちつかせる。しかし記事の内容はこのところ暗いものばかりで、エディスは眉をひそめてため息をついた。

「また戦争を始めたなんて……」

 大陸の西端にある十六の連邦が、互いに独立を唱えて争いをくり返していた。家を破壊し、何万人もの死者を出し、そこまでして独立をする意味も理由も、まったく理解できない。平和のための戦争など、とんだ矛盾と欺瞞である。

「エディス、後で部屋に来なさい。話がある」

 声をかけられる前に父がやってきたことはわかっていたが、できれば気付かないふりをしたいと思いつつ、しぶしぶふり返った。

「ごめんなさい、お父様。これから剣術の練習で、その後にも政治学と美術の講義があるので」

「いい加減に、剣術などと物騒なことはやめろ」

「お父様こそ、見合いなどいい加減にあきらめてください」

 やんわりと切り返したエディスの目は笑っていない。父はあからさまに険しい顔をしながら、それでも何も聞かなかったかのように続けた。

「今度の相手は、最近時流に乗っているモーソン卿の次男だ。乗馬が得意だというから、気が合うのではないか?」

「ご冗談でしょう。召使いが引いてくれる馬にまたがるくらい、誰にでもできます」

「……エディス、お前は我が家の一人娘なのだぞ。いずれはこの家を継いでもらわなければならんのだ」

「えぇ、いずれは。でも何度も申し上げていますが、私はうわべだけの貴族となど結婚するつもりはありません」

「そんなわがままが通るほど、社会は甘くない」

「社会ではなく宮廷が、でしょう? ご心配なさらなくても、私は早くお父様のお仕事のお手伝いをしたいと思っていますわ。でも結婚するまで駄目だとおっしゃるのなら、私はもうしばらく一人で勉強しています」

「お前は確かによく勉強しているが、現実をわかっていないのだ」

「わかっていないのはお父様です。いいえ、今のコルスコートの貴族はみんなそう。今年だけでも、戦争でどれだけの人が犠牲になったかご存知ですか? 遠い国だけでなく、レヴァクーゼン市の工場汚染がどれほどひどい惨状か、誰も興味もないでしょう? 私はこの国のためにできることを、しなければならないことをしたいだけなんです」

 エディスはいっきにそれだけ言うと、反論を待たずに新聞を置いて部屋を出ていった。

 政治に関心があるのは次期当主として喜ばしいことだが、どうして普通の貴族の令嬢らしく育たなかったのかと、父が頭を抱えていることは知っている。まだ十七歳の少女が何を言っても、まわりには子供の遊びとしか思われないことも承知している。しかし、外の世界にも目を向けているエディスにとっては、小さな権力と意地のために互いをけん制し合って何も動かない大人たちこそ、くだらないと思っていた。


 それから昼まで剣術の訓練、午後は夕食まで講義を受け、いつもの一日が終わった。父の説教やお見合い話もいつものことなので、今さら気にも留めていない。

「でも、結局、私には何もできないのよね……」

 ぶ厚い教科書に向かって、思わずつぶやいてしまった。ここでどれだけ知識を蓄え、どれだけ世界の情勢を憂おうとも、現実には何ひとつ行動できないことが悔しくて仕方がない。ならばいっそくだらない貴族の子息とでも結婚して、早く宮廷で政治に携わった方がいいのかも知れないとも思うのだが、それだけはどうしても安易に決めたくなかった。


 そんなもやもやした気分で眠りについたエディスは、その夜、不思議な夢を見た。

「ここは……どこ?」

 耳が痛いくらい静まり返っていて、何もない白一色の世界……いや、何もないから白く見えるだけなのかもしれない。右も左も上も下も、どこを見てもどこまでも続いている。

 夢、ととっさに思った。夢で夢だと気付いたのはこれが初めてだったが、なぜかそう思うと不思議な確信があった。とにかく誰かを探そうと思って駆け出そうとしたとき、巨大な影に気付いてふり返った。

「あっ……!」

 いつの間にかすぐ目の前に、見上げるくらいある黒いオオカミかキツネのようなものがいた。赤い眼が彼女を捉え、鋭い爪と牙が今にも襲いかかろうとしている。圧倒的な威圧感に押し潰されそうになりながら、それでもエディスは持ち前の気丈さで逃げることなく、腰の剣を抜いて構えた。おとなしく食べられるくらいなら少しでも抵抗してやろうと、震えそうになるのを必死でこらえて見据える目に、影のような獣は低くうなって、跳びかかろうとした体勢のまま動きを止めていた。

「いたぞ!」

 何時間にも思える緊迫した数十秒の後、今度は銀色の髪の三人が現れて、それを見たオオカミは風のように消えてしまった。

「だ、大丈夫か!? 生きているのか!?」

「え、えぇ。なんともないわ」

「すごい……僕たちが駆けつけたとはいえ、無事だった人間は初めてだ」

「あなたのまっすぐな心が抵抗になったんだわ」

 三人は、とりあえず敵意はないようだった。とはいえ、もちろん知り合いではない。夢とは昼間の経験が思い出される時間だと思っていたのに、まったく見知らぬ人物に会うこともあるのだろうか。エディスはさっきまでの恐怖を忘れて、そんな疑問が大きな好奇心になるのを抑えられなかった。

「助けてくれて、ありがとう。私はエディスっていうの」

「私の名前はリオタールよ」

「僕はティール、こっちは弟のソエルだ」

「ほんとに無事でよかったなぁ!」

 三人はエディスと同じくらいの年ごろで、お互いにすぐに打ち解けた。

「あなた達は誰なの? たぶん会ったことがないと思うんだけど、知らない人の夢なんて見ることあるのかしら?」

「人間は夢なんて昼間のことを思い出しているだけだって思ってるんだろ? でも、ちゃんと夢にも実態があるんだぜ」

「互いに見えなくても、二つの世界は干渉し合って成り立っている。こうやってごくまれに交わることがあっても、人間は夢は空想だと思って信じないけどね」

「それって、つまり……現実の他にもうひとつ世界があって、あなた達はそっちの人、ってこと?」

「ふふ、エディスは勇気があるだけでなく、とても聡明ね」

 リオタールはにっこり笑っただけだったが、それが答えだった。エディスは驚きながらも、夢が空想だという証明ができないのならば、夢に実体があってもおかしくないのかもしれないと思った。

「さっきの、あの恐ろしい獣はなんだったの?」

「あれは……」

 ソエルが言いかけて、横の二人に目で相談した。ティールも迷って答えにつまっていると、リオタールが小さくうなずいた。

「あなた達人間が言うところの、悪夢よ。“あれ”はその最も強力なもの。これまで出会って、無事だった人間はいないわ」

「えぇっ!? 夢で死んでしまうことなんてあるの?」

「もちろんよ。例えば、いい夢を見たら、とてもいい気分で目覚めるでしょう?」

「そうね。でも怖い夢を見た朝は、とっても憂鬱」

「逆に現実で辛いことがあったときも悪い夢を見て、楽しい出来事の後には楽しい夢を見るのよ」

 夢と現実が互いに干渉しているという意味が、なんとなくわかった。もちろんこの場合は自己完結していて、二つの世界が存在するという理由にはなっていないのだが、わからないことだらけのエディスには、一つずつ納得していくしかない。

「二つの世界があっても、自分という存在はただ一人なの。だから夢に囚われてしまったら、現実に還れなくなることもあるわ」

「夢がそんなに近い存在だったなんて知らなかったわ……」

「オレ達も、人間とこんなに話したのは初めてさ!」

 ソエルは三人の中では一番年下のようで、陽気な笑顔はエディスと同じか幼くも見える。兄のティールは温和な性格のようで、口数が少なく、穏やかな微笑はそこにいるだけで安らぐ。リオタールは一見冷たく思うくらい落ちつき払っているが、話していると言葉や態度に柔らかい温かみを感じる。いつも嫌々付き合っている社交界で培われた人を見る目が、エディスに彼らは悪い人たちではないと知らせていた。

「そろそろ僕たちは行かなければ。エディス、今度はいい夢を見るんだぞ」

「ねぇ、あなた達は夢の住人なんでしょう? また……会えるかしら?」

「すべての人間が夢に接触できるわけじゃないけど、あなたにはその力があるようだから、きっとまた会うことがあるわ」

「じゃぁな、エディス!」

 三人とともに、白い世界も遠ざかっていく。エディスは目覚めても忘れないように、意識が真っ暗なところに溶けるまで彼らを見送っていた。


「……夢?」

 唐突に目を開けると、うす暗い部屋がぼんやりと見えた。カーテンの隙間からのぞく夜明け前の空は、黒と赤を混ぜたような色なのに、なぜかほんのりと白くもある。起き上がろうとしたら、身体がひどく重く感じられた。体力的には回復しているのに、なぜか一日中剣の素振りをした後のような疲労感がある。

「リオタール、ティール、ソエル……」

 さっきまで夢を見ていたことも、その内容も、はっきりと覚えていた。いつもは夢などすぐに忘れてしまうのに、まるで彼らが今もすぐそばにいるかのように、声まで思い出せる。こんなに疲れているのも、あんなおかしな体験をしたからに違いない。あの夢は夢ではなかったのだと確信すると、いてもたってもいられずにはね起きた。

「お嬢様、朝食の準備が整いました」

「ごめんなさい、今ちょっと手が離せないから、後でいただくわ」

 日が昇り、召使いが朝食を知らせにきても、エディスは机から顔も上げなかった。下手な図書館よりも充実している自室の本棚をひっくり返していると、夜までこもって出てこないこともめずらしくない。

「『夢とは睡眠状態の脳の働きによる……』駄目ね、どれもこれ以上のことは書いていないわ」

 あの三人が実在することは、もはや疑っていない。しかしどうしたら会えるのか、夢の住人がどうやったら現れるのか、医学書や文献を片っ端から調べてみても、どこにもそれらしいことが載っていなかった。

「もう一度……」

 彼らに会いたい。いろいろなことを話したり、いろいろなことを聞いたり……友達になりたい。社交界では必要以上の付き合いをしないエディスにとって、初めてそう思える存在だった。いつもにこやかに微笑んでいるだけの令嬢たちとは違い、彼らは生きた目をしていた。


 それから数日後。彼らに会う方法がわからないまま屋敷中の本を調べまわり、疲れてほんの少しあきらめかけたころ、新聞におかしな記事を見付けて目を留めた。それは、あの戦争中の連邦地域とその周辺国で、眠ったまま目覚めない人が続出しているというものだった。

「老衰……ではないわよね。子供もいるようだし。何かの病気かしら」

 ここ数年で、これまでなかった新種の流行り病がいくつも発生し、村が丸ごと全滅したところもある。リシュトは上下水道整備や最先端医療など保健衛生が整っているので大きな混乱はないが、大陸規模で見ると被害は確実に広がっている。だから新しい疫病も珍しくないのだが、その内容を読んでいくうちに、エディスの中で何かが引っかかった。

「『二十歳代のその男性は、夜中にひどくうなされているのを家族が目撃。しかし翌朝、いつもの時間に起きてこないので姉が様子を見にいくと、静かに眠っていた男性はどんなに起こしても目を覚まさず、その日の夜、眠ったまま息を引き取った』……ひどくうなされて、眠ったまま……これって」

『夢に囚われてしまったら、現実に還れなくなることもあるわ』

 リオタールの言葉を思い出した。これが夢で死ぬということなのだろうか。自分もあのとき、彼らが現れなければあのオオカミのような獣に食べられていたかもしれないと思うと、恐怖がよみがってきてゾッとした。

「お母様、この記事についての詳しいことを調べられないかしら?」

 エディスの母はおっとりとした穏やかな人柄で、思いたったらすぐ行動し一つのことに没頭しがちな娘の最大の理解者だった。しかも実家が学者の家系だから、研究関係者に知り合いも多い。渡された新聞に目を通して、母は静かに微笑んだ。

「王宮医師にお願いして資料を取り寄せてもらうことはできるでしょうけれど、これがどうかしたの?」

「ちょっと気になることがあって。……ねぇ、夢にも実態があるって言ったら、お母様は信じる?」

「夢の世界? えぇ、あると思うわ。だって、ないという証拠はないのですもの。それに、あったら素敵だわ」

「そうよね! 私、この前、夢の世界の人たちに出会ったの。名前も声も、今でもはっきりと覚えているわ。でも、そういうことって本当にあるのかしら? 医学的には、ただ脳が作る幻なんだって」

「そうね。でも、まだまだ科学では解明できないことはたくさんあるわ。……エディス、それなら地下室の本を見てみなさい。一番右端の棚に、きっとあなたの助けになるものがあるわ」

「何? すぐに行ってみるわ。ありがとう、お母様!」

 あわただしく駆け出していく娘に、母は紅茶を飲みながら手を振った。

 書庫にも置けなくなった古い本をしまってある地下室には、エディスも何度か入ったことがある。普段必要な本はほとんど自分の部屋か書庫にあるので、ここまで来て調べることはめったにない。もしかしたら、ここに夢に関する古文書などがあるのかもしれないと、エディスははやる気持ちで一番右の本棚をのぞき……

「これ……?」

 そこにあったのは、幼いころに母が読んでくれた絵本だった。思わずまわりの棚も見てみたが、歴史文献や先祖の書状など、明らかに関係なさそうなものしかない。母がわざわざこの棚を教えてくれたのだからと思い、とりあえず手にとってページをめくってみた。あまり内容を覚えていないが、その絵は懐かしい感じがする。

「あっ!」

 すっかり忘れていた物語を見て、思わず声を上げた。それはおじいさんが孫娘に、子供のころに妹と一緒に迷い込んだ夢の世界での冒険を語って聞かせるというもので、そこに出てくる少年少女たちはみな白銀色の髪だった。最後に孫娘が本当のことかと聞くと、おじいさんは笑ってうなずいている。

 もちろん、この話自体が作り物だろう。それは充分わかっていたが、エディスの胸は高鳴った。

『夢の世界に行くには、ただ願えばいい。願いが、わしらと彼らを結ぶのじゃ』

 たとえ作り話でも、今は老人の言葉を信じてみたい。エディスは絵本を大切に胸に抱えて地下室を出た。

「会いたい……彼らに会わせて……」

 夜になると、祈る気持ちでベッドに入った。そしてエディスは、あの日以来一度も見ていなかった夢を、見た。


「エディス!」

 気がついたら、色のない白黒の森に立っていた。自分の名前を呼ばれてあたりを見まわすと、向こうの滝のそばで手を振っているのは見間違えようがない、彼女が会いたいと願った三人だった。

「みんな! やっとまた会えた!」

「エディス、また夢に来たいと願ったのか?」

「えぇ、あなた達に会いたいって。ずっと思ってたの」

「無茶をするわね。下手をしたら悪夢に囚われてしまうかもしれないのよ」

「そんなの怖くないわ。だって、あなた達と友達になりたかったんだもの」

「なんだ、そんなことかぁ。オレ達はもう友達だぜ。な!」

 ソエルが言うと、ティールとリオタールも笑ってうなずいた。

 再会を喜んだ三人は、滝のそばで休憩した。水も草木滝も白黒なのに、彼らと置いてあった荷物だけには色がある。今ごろそのことを不思議に思って訊いてみると、ソエルが説明してくれた。

「夢の中じゃ、現実の人間にとっては干渉できるものには色があるけど、白黒のものはただの背景みたいなもんなんだ。逆にオレ達が現実に行っても同じだし。大陸と大陸みたいにはっきりとつながっているわけじゃないから、そういう意味じゃ、お互いにとっては幻みたいなもんかな」

「えっと、まだよくわからないのだけど、あなた達は確かに存在している。でも、私たちとは違う……?」

「犬と猫ほどの違いもないんだけどな、本当は。んー、なんつーか……」

「民族の違いみたいなものよ」説明に詰まったソエルに、リオタールが助け舟を出した。「私たちはミヌイ族と名乗っていて、現実の人間のことはミディって呼んでいるの。これはそれぞれ、夢と人類の始祖の名前だと言われているわ」

「リオ(ねえ)はミヌイ族でも一番の力を持ってる、一族の長なんだぜ!」

「すごいわね! 私と同じくらいの歳なのに」

「ふふ、夢と現実では時間の流れ方が違うわよ」

 そう言われてみれば、ずいぶん長い夢だと思っても明け方のほんの一瞬だったりすることがある。では、彼らはいったい何年くらい生きているのだろうとエディスは気になったが、今は訊かないことにした。

「いつも、みんなは何をしているの? この前は、あの獣を追っていたみたいだったけど」

「悪夢の退治よ。私たちは、あの黒い獣を捕えなければならないの」

 眠ったまま目覚めないという事件のことを思い出した。彼女たちはこの前のように、夢で襲われた人々を助けているのだろう。エディスは少しだけ迷ったが、すぐに思いきって顔を上げた。

「あの、私にも、その手伝いをさせてもらえないかしら」

「何を言っているの。あなたは現実の人間なのよ」

「私も人々を助けることをしたいの。戦争、飢饉、疫病……それに最近では夢で死んでしまう人まで増えている。それなのに現実では、私には何もできない。なんの力もないわ……。だからせめて、夢の世界に来られる力があるなら、そこでできることをしたいの。お願い!」

「……」

 兄弟は長をうかがい、彼女はじっとエディスを見た。青みがかった黒い瞳は、まっすぐな心と深い憂いを映し出している。

「わかったわ」しばらくして、リオタールは神妙にうなずいた。「でも条件が二つ。まず、これはとても危険だということ……ミディにとって、夢では腕力ではなく想像力が力となるし、ここで傷つけば当然現実でもケガをして、最悪、二度と目覚めることができない。それを覚悟しておいて」

「えぇ。それで、もう一つの条件は?」

「もう一つは、あなたのことを、いろいろ聞かせてちょうだい。私たちも現実に興味があるし、あなたのことをもっと知りたいから」

「もちろんよ! そんなの、友達だから当然じゃない」

「それじゃ、改めて」リオタールは右手を差し出した。「仲間として友達として、よろしくね、エディス」

「ありがとう! よろしく!」

 エディスは三人としっかりと握手をした。握りしめた手は、夢でも現実でも同じ温かさだった。


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