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天文19(1550)年5月6日-その3

「(優也)船を作るのならさ、真っ直ぐで太い木ばかりでなく、竜骨とか骨組みに使える良さそうな曲がり方をした木も必要になるぜ。多分、山毛欅(ぶな)かダケカンバを乾燥して使うことになるかなぁ。板材はどうする?」

「(秀明)今切った木は、来年の春まで待っても平板にしたら乾燥不足でねじれたりして狂いが多そう。また、春まで待ったら船を作る時間的余裕がない。秋が深まったら、竜骨と骨組みだけ作ってしまい、後は平板・ステンレスの金具類・タールなどの漏れ止め等を購入して、速攻で組み立ててしまおう。」

「(優也)成程ね、そうするか。俺は曲木を選んで切って行くから、シュウメイは午前中と同じく丸太材をお願いする。」

ということで、夕方近くまで作業すると、必要量以上に確保できたように思う。帰る途中、小川で顔と手を洗い、昼食後止めてあった発電機を再稼働して風呂に水を入れ始める。

 建築予定地に着くと、溝は殆ど掘り終わっていた。優也が、残りの部分を掘るのに2人程を振り分け、他の4人にスコップで溝の底の水平を取る微調整のやり方を教えている。30分もかからずに、17時位で終りになるだろう。夕食は18時からとして、この1時間の間に簡単な測量をして明日の作業開始に備えねばならない。溝の何処まで砂利セメントを埋めるのか、物差しと水準器を睨めながら溝の側面の所定の位置に木切れを差し込んでいく。素人さんが作業するのだから、凸凹にならぬよう、なるべく短い間隔で差し込む。中腰になるので、結構きつい。あと、流し込んだセメント面を平らにするための小さな “トンボ” みたいなのと塗りコテを購入しておく。夕食は、炭火コンロ3つに分かれて焼肉と、野菜炒め、椎茸・タマネギ・たまごスープと大盛ご飯。相変わらず部落民達は(多分)美味いうまいと吠えながらガッツいている。食事の最後に酒も少量出し、それぞれに牛肉300g程を持たせて帰す。

 風呂は既に沸いていたので女子に入ってもらい、男2人は後片付けと食器洗い。それが済むと、テントの中で家と船の設計図を引いて、改良を繰り返す。家は、窓枠をどうするのか迷ったが、なるべく工事を簡単にするために先ずは南北の2か所だけとした。頑丈なステンレスL字金具と厚めのステンレス板をつなぎ合わせて、窓枠の外側を作った。そこにアルミ板を組み合わせて金網入り厚板ガラス6枚をはめ込む外開き窓にした。コンクリブロックを積んで外壁を作るとき、忘れずにこの部分を空間にしないと窓が無くなってしまう。ドアは1か所にした。同様にステンレスでドア枠を作る。ここも空間にしておかねば。これで、20畳敷くらいの平面を持つようになるはず。作業のために電動カンナや電動釘打ち機を購入する。

 女子が帰ってきたので交代で風呂に行き、21時前には寝た。


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