表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

名のない未来を生きている

作者:きのみき
──死にたくない。たったそれだけの願いが、僕を“人間じゃない何か”にした。

この世界には、一生に一度だけ、本物の願いが叶うルールがある。
家族を失い、老いと死を恐れていた僕は、迷わずこう願った。

「不老になりたい」──死ななければ、幸せになれると思った。

でもそれから、百年が過ぎ、二百年が過ぎ……
誰も僕を覚えていない。名前を呼ばれることもない。
記憶は薄れ、感情は削れ、笑い方すら思い出せなくなった。

――ねぇ、今の僕って、本当に“僕”なの?

残っていたのは、願いの前に書いた一冊の日記。
最後のページだけ、破られていて読めない。
そこにあったのは、たぶん“本当の願い”。
未来の僕に向けた、終わりの言葉。

永遠に生きることを選んだ僕が、
もう一度だけ願うために旅を始める。

それは、世界でたったひとつの──
自分で自分を救うための願いだった。
第1章 《静かに、終わらないまま始まっている》
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ