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第四十一話「リリアナリリアナリリアナリリアナリリアナ」

「君たち……いや、愚民ども。お前たちはこの僕を笑っていたのだろう? 」


「"王太子様、可哀想!"だって? "リリアナに腕を斬られた哀れな男!" だと? 」


「ふざけるな!! 」


「この僕が、惨めな敗北者だとでも思っているのか!? 」


「違う!!! これは敗北などではない!! 」


「──だから、お前たちも理解しろ。お前たちも、この"王"の命令に従え!! 」

 まだだ。まだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだまだだ……!!

 僕は、まだ死なない。

 死ねない。


 ──あの女を、殺すまでは。


 絶対に許さない。

 絶対に許さない絶対に許さない絶対に許さない絶対に許さない絶対に絶対に絶対に許さない!!!

 必ず、必ず後悔させてやる。

 僕をこんな風にしたことを……この僕を、アレクシス・フォン・ルクセリアを、こんな惨めな存在に貶めたことを……!!


 そうだ。僕は、アレクシス・フォン・ルクセリア。

 王家の血を引く者。

 誰よりも尊く、誰よりも美しく、誰よりも"選ばれた"存在。


 それなのに……!


 僕が、この僕が、あんな女に負けるなど、あってはならない。

 あってはならない!!

 王である僕が、負けるだなんて──そんなこと、あってはならないんだ!!!


 あの偽物め……。

 僕のものになるべきだったリリアナを汚し、穢し、僕の計画を滅茶苦茶にし……

 それだけでは飽き足らず、僕を"敗北者"に貶めた。


 僕に、勝ったつもりなのか?

 僕を、終わらせたつもりなのか?


 ──笑わせるな。


 許せるはずがない。

 認められるはずがない。

 僕が負けるはずなんてないんだ。


 あの目……あの態度……あの剣を振るう姿……。

 まるで僕のことを"取るに足らない存在"だと言わんばかりだった。

 "貴様など、眼中にない"とでも言うように。


 僕を──見下した。


 王である僕を、愚か者のように扱った。


 ふざけるな……!


 僕は、特別なんだ。

 他の誰とも違う。

 他の誰よりも優れている。

 他の誰よりも、上に立つべき存在なんだ。


 なのに、僕は……。


 僕のものになるはずだった存在が、僕を拒み、僕を辱め、僕の"誇り"を踏みにじった。


 それだけじゃない。

 僕はまだ、リリアナを”壊して”いない。


 犯し、這いつくばらせ、抵抗すらできなくなるまで徹底的に潰し尽くす。

 そうしてようやく、僕のものにする。

 それが本来の”正しい形”だったはずだ。


 なのに、どうして。

 どうして僕が あんな”偽物”に拒まれ、斬られ、追い落とされなければならない?


 ……違う。こんなはずじゃない。

 僕は、あの女を”跪かせる”はずだった。

 僕だけを見て、僕だけに従い、僕の言葉だけを絶対とする存在にするはずだった。

 それなのに、何故あの女は、あの”汚れた目”で僕を見下した?


 許さない。

 絶対に許さない。

 絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に許さない!!!!


 リリアナ、お前は僕のものだ。

 生まれた時から決まっていた。

 どれだけ剣を握ろうと、どれだけ強くなろうと、そんなものはただの茶番だ。


 お前は、“支配されるため”に生まれてきたのだから。


 ……いや、違う。


 これは、僕の"敗北"ではない。


 この戦いは、まだ"終わっていない"。


 僕はまだ、生きている。

 あの女が仕損じたのだ。

 哀れなことに、僕を"完全に消し去る"ことができなかった。


 ……ふ、ふふ、ははははははっ!!


 これほどの失態を犯しておいて、"終わった"などと考えているのだとしたら……あの女は本当に愚かで滑稽だ。


 終わるものか。

 終わらせてたまるものか。


 僕は生きている。

 この僕が、このまま惨めなままで終わるとでも?


 王の座を奪われ、忠実なる執事を奪われ、誇りを踏みにじられた僕が……"なにもせず"に終わるとでも?


 ありえない。

 ありえない、ありえない、ありえない!!!


 絶対に。

 絶対に許さない。


 あの女を、この手で滅ぼしてやる。

 僕のものにならないのなら、いっそ、その命ごと奪ってやる。


 ゆっくりと、ゆっくりと、絶望を味わわせてやる。

 僕に逆らったことを、何度も、何度も後悔させてやる。


 その体を傷つけ、辱め、犯し、剣を砕き、希望を踏み潰し……

 泣き叫ぶ姿を見ながら、ゆっくりと、ゆっくりと、死へと追いやってやる。


 ああ、考え出したら止まらない。


 殺すだけでは、生ぬるい。

 ただの死など、あの女には与えない。


 苦しめてやる。

 地獄を見せてやる。

 次代の王に刃向かった罪、その身に刻み込んでやる。


 リリアナ・フォン・エルフェルト。


 お前は、僕を"殺し損ねた"。


 ──ならば、次は僕の番だ。


 待っていろ、リリアナ。

 お前が"心からの絶望"を知る、その日まで。


 僕は──絶対に、お前を許さない。




「──まだしぶとく生きていたんですね」

「貴様ら……見ただろう?」


「この僕の苦悩を。この僕の怒りを。この僕の狂気を」


「そして、お前たちは……"僕が再び立ち上がる"ことを恐れ始めたはずだ」


「フフフ……フハハハハハハ!! 」


「いいぞ……いい反応だ……!! 」


「だが、それだけでは足りない」


「お前たちは、もっと恐れるべきだ……"リリアナの最悪の未来"を」


「僕がこの手で、リリアナを絶望の底に叩き落とす日が来るのを」


「お前たちは、逃れられない!! 」


「そう、今すぐ評価を押せ……!! 」


「ブックマークをするのだ……!! 」


「そして、次回の更新を、"震えながら待つがいい"!! 」

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