第二十八話 明かされる真実
- 第二十八話 明かされる真実 -
学院内───。
俺と色夏は会議室を目指して学院内を歩き回る。警備的な存在が何も居ないのですらすらと進む事が出来た。
でも、場所が分からない。というより、何かおかしく思えてきた。
さっきから同じような場所を何回も見るんだ。俺はその異変に違和感を感じていたが気の所為だと簡単に済ましていた。だが、何度歩いてもどこへ行っても同じような場所に来る事に気づいた俺はとある事を口にした。
「さっきから永久的にここをぐるぐるしているのかもしれねぇな。なぁ色夏、そこで立っててくれ」
「あ、うん。分かった」
永久的に同じ場所に来るなら、色夏がもう一度見えるはず。
俺は長い一本道を走り、曲がり角を曲がった。これだけでは絶対に色夏の元へ辿り着くわけが無い。絶対に着くわけ無いのに、俺は色夏の真後ろの道から現れたのだ。学院の構図や色々な学院の構図的に、1つの曲がり角で先程の道に戻るということは有り得ないのだ。俺達はここで察した、何者かによって妨害されている事に。
「閉じ込められたか、まるで会議室に行かせたくないかのような戦法だな。でも絶対干渉で終いだ」
永久的に同じ場所をループさせるというのならば外側には本来の場所があるはず。ならば絶対干渉でこの場所を出ればいいと思ったその時だった。
俺より先に試していた彼女から衝撃的な事実を知らされる。
「絶対干渉が使えないわ。何か強烈なものに無力化されてる感じ」
あの絶対干渉が無効化されているのだ。そこらの閉じ込め空間とかならこれで突破なのに、ここだけは不可能。
俺は思わずストレイターに話し掛ける。
「絶対干渉が使えないってどういう事だよ。ストレイター」
「何者かによって規模の大きい支配を受けてると見ます。直ちに対処方法を…………」
「ストレイター!?」
俺はストレイターに質問をする。すると、ハキハキと答えていたストレイターの声がノイズだらけになり、強制遮断された。こればかりは驚いた、あのストレイターを無力化させるほどの空間は今まで見た事がない。緊急事態だ。
「決して油断するなよ?色夏。ストレイターまで無力化させる程の強敵になりそうだ」
「あんたのストレイターを無力化!?とんでもない相手ね……」
「嗚呼。恐らく、これほどの空間を作り出せるとするならば、超越してる者しか出来ないだろう。例えば、空間と永久を越えているのならば、この空間は超越空間となり、周りの規模とは全く違う場所だろうね」
俺はこの短時間で自分自身で解析を初める。これほどの空間は超越してる者しか創造する事ができなく、超越してる何かによって質の差も激しい。
俺はそんな推測を色夏に伝わるように言えば遠くから大きく鳴り響く拍手。
俺達はその先へ目を向ける。すると、1つの影が現れる。
「クックックッ、御明答。ストレイター便りじゃないのですねぇ。管理者の式破支配……」
「なんでもかんでもストレイターに頼ってねぇよ。それに、御明答ということはお前、空間と永久を超越してる存在って事か?」
物凄く大きい威圧、俺は冷や汗を垂らすが油断せずゆっくりとそいつを問い詰める。
奴は時期にライトに当たる所まで出て来る。そいつの見た目は赤く輝く目に神が生やしてそうな翼の黒色を生やし、全体的に黒がメインの服装をしていた。そんな説明をしてる間もなく其奴は口を開く。
「少し言い換えれば、空間と無限を超越してると言いましょうか。貴方の空間予想は大ハズレですが、特別に教えてあげましょう。小さい規模から大きい規模までの全て融合させ、1つの塊に纏めた超越空間に、ありとあらゆる無限と空間を融合した無限空間の2つを融合させた超限空間です」
「超越空間と無限空間を融合って……そんな有り得ない事が出来るとか狂ってるわね」
超越空間と無限空間は色々な空間達と大違いな空間であるがヒルベルト空間には及ばない空間であり、その2つを融合させた超限空間はヒルベルト空間の互角又はそれ以上の規模を誇るとんでもない空間である。本来そのようなことはただの超越者では不可能な領域であり世界の掟さえも書き換えるほどの力が無ければ無理だと言われる。俺にだって超限空間を生み出すことなんて出来ない。思わずびっくりして彼女も口を開く程。
「つまりお前は、世界の掟を変えれるくらいの存在ってことか?」
「クックックッ。その通り、私は世界の掟、支配順位そのものを変更することが出来るのです。あの方に禁止されていますがね。それに、御前ではなく…そうですね。超越者事、トゥアセルドとでもお呼びください」
俺は支配順位をも変えれる存在ということに驚かずここまでの強さとなると、こいつが”元凶”なのか?と思った。そこ事に俺が問いかけようとした時、色夏は既に問い掛けていた。
「そんな強さを持ってるなら…貴方が”元凶”なのかしら?目的人物から現れてくれるなんて好都合ね」
トゥアセルドはこの言葉を耳を傾けた。”元凶”という言葉が理解できなかったのだろうが、間を空ければトゥアセルドは喋り出す。
「”元凶”?あぁ、あの使えないファーストの事ですか。全く違います、私は”元凶”とは遠すぎる存在の直属の部下とでも言いましょうか。それに”元凶”が目的でここへ来たとなると、此方も十分好都合です」
「おい待て待て、今使えないファーストって言ったか?ファーストっ”て元凶”の名前って事か?それに、好都合って」
突如と明かされた”元凶”の名前と其奴が目的と耳にしたトゥアセルドは好都合と意味の分からない事を口出す。
俺も色夏も何も理解が追いつかない。
”元凶”とは程遠い存在の部下?情報が多すぎる。
「おっと、少し情報が多すぎましたか。簡単に言えば、私は式破共と戦う気は一切ありません。其方がその気ならこの超限空間内で相手をしてあげますが、私の目的は───式破達が言う”元凶”の抹殺なのです。目的と言うよりは…命令なのですがね。
たかが自分自身の姿が無い存在でいい気分になっているのがあの方は相当気に食わないようで直接やるのもつまらないとの事で私が……」
「「な、な、なんだってーーー!?」」
突如と明かされる”元凶”の名前ファースト。そして、式破一行と戦闘の意思が無いトゥアセルドの目的は式破達と同じファーストの抹殺。
トゥアセルドの正体とは、そしてそのトゥアセルドの言うあの方とは?
次回に続く




