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第二十三話 最強同士の戦い③

- 最強同士の戦い③ -

俺の根源の解放度は1/5から更に上昇して行く。世界が耐えられなくともラグエルだけは絶対に抹殺しなければならない。解放されていく度に宇宙全体に衝撃波が行き渡る。2/5、3/5、4/5。この瞬間、無限に列なる多次元宇宙に大規模な負担が与えられ、宇宙上では星や銀河などが耐えられず崩壊したりとこの世の終わりのような事が発生する。それを感じたラグエルは恐怖に囚われていた。


「ッ…ッッ…貴様」


ラグエルは震えながら恐怖と怒りに囚われているようだった。

だが、俺はそんな事なんてどうでも良い。


「どうだ?”管理者”の本気って奴はよ?」


禍々しいオーラと破滅剣に纏う虹色のオーラ。彼の仲間を殺し1人を狭間に投げ捨てたラグエルに今までに無い強烈な殺意。今すぐにでもラグエルはこの場を去りたかっただろう。俺は憎悪に包まれたような顔をを見せながらラグエルを見つめてやった。


「ッッ!?!?」


俺がラグエルを見つめた途端、ラグエルは大きなダメージを負ったかのように吐血した。そう、彼がこのLvにまで到達すると怒り系の感情に包まれて相手を見つめる事で相手に損傷を負わせる事が出来るのだ。相手が全知全能だったので吐血で済んだが並の人々なら重体Lvになってたかもしれない。

この瞬間からラグエルの死へのカウントダウンが始まっていた。


「無様だな?ラグエル。お前が吐血するなんてよ。まぁ良い、今からテメェを八つ裂きにしてやるよ」


俺は怒りに包まれたような感覚でラグエルを侮辱。其の瞬間に俺は誰にも干渉を許さない独自の空間、管理者専用の空間に身を消した。消えた事によりラグエルは虹色のオーラを纏った剣の「行動に到達させない」と言う束縛が解除され自由の身となった。この間にラグエルは行動に出なければならない。


「消えたぞ…。いや、今が逃走のチャンスなのかもしれぬ」


ラグエルは彼が消えた今しかないと思ったのか、空間をこじ開け逃げようとしていた。だが、そう簡単に行くはずも無かった。空間に足を入れようとした瞬間、全方向に巨大な隕石が現れ飛ばされた。ラグエルは咄嗟に破壊行動に移る。拳を強く隕石に当てようとした…が。手が動いていない。いや、元々何もしていなかった。今起こったことはラグエルの理想そのものであり、実際には空間がこじ開けておらず棒立ちする事しか出来なかった。何故動けていないのか、それは隕石に虹色のオーラが纏われていたからだ。

隕石はやがてラグエルに襲いかかる。


「ウグッ!?」


防御もできないラグエルはこの攻撃を一生受け続けなければならない。そして、追撃と言わんばかりに次は太陽が吹き飛んでくる。次に稲妻、槍、炎、銃弾。ラグエルの体は軽く殴るだけで死を迎えそうだった。


「なぜ…私の…行動が…効かぬ…」


ラグエルの行動は常時発動のはずなのに動くことすらも許されなかった。

彼はそれに反応したかのように独自の空間からテレパシーかのように反応した。


「確かに、お前の行動は常時で起こるものだ。だがな?常時だろうと、発生するまでに僅かな時間が有るはずなんだ。その時点で勝手に動いてるから行動になるのさ。例えばお前の意思じゃなくても行動は行動だ」


常時発動でも僅かな時間が発生する。

この僅かな時間が行動に囚われ、無効化されたのだろう。

能力の行動すらも不可能にさせる能力は異常なまでに彼はラグエルを絶望させた。


「今どんな顔してるから知らんが、絶望してるんだろうな?今から全知全能は消えて、俺が全知全能が居なくても良い世界を創造する。」


と、式破は宣言した。その途端、空間が引き裂け、彼が現れたのだ。破滅剣を片手に時間と言う概念を遥かに越え、秒数じゃ表す事が不可能な速さでラグエルに近寄った。そして、ほんの一瞬にして1秒で1000回程の切り込みを与え、ラグエルを切り刻んだ。

ラグエルの肉片が辺りに散らばり完全に死を迎えるはずだった……。


「我1人では死なぬぞ!!!!」


ラグエルは肉片になっても言葉を放った。その途端、ラグエルの魂が上空に飛び立つ。まるで行動から囚われて居ないかのように。そして、赤い空が真っ白な空に変化した、この影響は宇宙全体、否、この世界の無限の多次元宇宙にまで反映した。俺はこの時確信した。奴、ラグエルは今ここで…無限の多次元宇宙と融合した。行動に到達させない能力も無限の多次元宇宙と融合されては効果が届かない。もしかしたら事前に融合されていたのかもしれない。ずっと前から。


「ふはは!!どうだ貴様!我は今マルチバースと融合した!倒すにはこの世界とこの世界の多次元宇宙を完全に滅ぼさなければならぬぞ?」


ラグエルは大量の宇宙を人質にした。なんて卑怯なラグエルだ。この世界の住人だけじゃなく、多次元宇宙にすらまで人質にするとは。

俺は無罪な人を殺すなんて到底不可能だ。俺の性格をよく分かっていやがる。


「テメェ!卑怯だぞ!」


と、大声で俺は言った。するとラグエルは嘲笑いながら全体に響くように発言して来た。


「卑怯?よく貴様が言えるな!」


確かに俺は独自の空間に逃げ込めるし、行動に到達させない事だって出来るから卑怯と言われれば卑怯だ。

だが、ラグエルは規模が違う。そしてラグエルが言葉を放った後、この世界と多次元宇宙全体に破滅の雷電が降り注ぐ。この世の終わりかのように世界と多次元宇宙が滅び始める。持って1分…。1分でこの世界と無限の多次元宇宙が消滅し完全に無になる。俺はこの時、1つの考えが横切った。狭間に閉じ込まれた色夏はどうなる?


「宇宙の狭間…完全に滅べば狭間にも影響する…。1分でやるにはあれをするしかない。だが、守るためなら…!」


俺は破滅剣を空間に投げ捨て一体化したラグエルを見上げるように睨みつける。この時、彼の目は覚悟を決めた顔。


「絶対に守る!」


と、ラグエルを見つめながら俺は言って大きく地面を蹴り宇宙空間に向けて飛び立った。

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