第一話 神隠し? (6)
前の後書きで、誰かさんに(6)で第一話終わりって言われたから、文字数が多くなっちまった。1500字
前回のあらすじ
4人で魔法学院に行くことになった。ゲーム画面・・・ムズい・・・
◆ ◆ ◆
俺は「ふぅー」とため息をつきながら、頭に取り付けていた『VRG』を外した。(バーチャル・リアリティー・ゴーグル の略、Gはグレートとしてでも捉えられる。)それから椅子に乗ったまま半回転し、立ち上がった。1度ヤスとやりとりをしたのち。これから一階に降りるので、今まで付けていたエアコンを消し、部屋の電気も消した。俺は立ち上がると同時に、両手を上に伸ばして体をポキポキさせた。
タン、タン、タン、タン
静寂な廊下に足と階段の木材が擦れ合う音が響く。リビングに行くと、既に母さんが飯を作っていた。
トン、トン、トン、トン ザーッッ
またも、テレビの音以外静かなリビングに、包丁の音と水道から出る水の音が……テレビによってかき消される。
「父さん!テレビの音量上げすぎ!」
俺は、ソファーに座ってテレビを見ていた父さんを叱った。
「ああ、リモコンがまた消えた……」
「……いや、探せよ!」
何してんだよ、父さん……というか、またかよ!
「もぅー、母さん何か言ってよ」
俺は母さんに手助けを頼んだ。が
「はいはい、もうすぐでご飯出来るから、その間に早く見つけてちょうだいね」
その願いは無念に終わった。
「はーい、父さんも! 探すよ」
俺は母さんの手助けを断念して、父さんとテレビのリモコンをまた探すハメになった。
「よっこらしょ、リモコン!」
父さんは立ち上がるや否や、突然「リモコン!」と叫んだ。俺は少しビクッとした。
「あ、あった」
俺は父さんが座っていたところを見た。すると、リモコンがソファーの隙間に挟まっていた。
「……リモコン!」
「なんで踏んでんだよ!」
俺は「リモコン!」としか発さない父さんに向かって、なんでリモコンを隠すように座っていたのか聞いた。
「……ピピピピ」
父さんは無言のままテレビの音量を下げ始めた。俺がまた父さんになんか言おうとしたとき
「ごはんできたわよー!」
晩ご飯を作っていた母さんから2人に声が掛かった。
「「はーい」」
父さんと俺は、素直に返事をしてキッチンの隣にある椅子へ向かった。
栄迅家の1階の間取りは、奥から、キッチン、縦に机、横に椅子、リビングに小さい机右手側に、ソファー、左手側にテレビ、そして窓。となっている 『(恐らく挿絵を入れるかも)』
その後、家族3人で晩飯を食べた。今日の夕食は、ご飯にサラダに焼き鮭、あとは味噌……ではなく魚の汁だった。
「そういえば、1組の雷鳴くんが行方不明になったって?」
テレビのニュースを見て知ったのか、学校のブログを読んで知ったのか、雷鳴くんのことについて聞いてきた。
「うん、あと今日転校してくるはずの赤城……条夜だったかな、その人も行方不明になったらしいよ」
俺は、雷鳴くんに付け加えて転校生のことも話した。
「あらまあ! 本当に大丈夫なのかしら、晋也も気をつけなさいね」
母さんは、2人の心配をした後俺にも注意を促した。
「はーい、あ、明日もいつも通り学校があるけど、部活は無しだって」
俺は、母さんに返事をした後明日のことについて話した。
「なら、早く帰れるのね。寄り道しないでね」
俺は頭を縦に振って頷いた。夕食を食べ終わり俺は食器を片付け、風呂に行く用意をした。――30分後俺は2階へ上がり、自分の部屋へ向かった。そこから2時間はゲームのログイン並びにいろいろと情報収集をした。
「――くぅっ、あぁー」
俺は椅子に座りっぱなしでゲームをしていたため、少し疲れた。腰を左右に回したり、ストレッチなどをして体をほぐした。壁に掛けてあるアナログ時計が21:30を指していた。俺は「そろそろ寝るか」と思いながらベットに横たわった。――だが明日の準備をしていないのを思いだし、急いで時間割をした。それと宿題も。
特にないです!




