第一話 神隠し? (3)
頑張りました。と言うか頑張りすぎて字数が1177です(笑)
うんうん、その意気だよぅ!
...(なんでこいつ調子良いんだよ...)
このゲームの名前は、『魔王は倒せない。だから異世界ライフ』と言う、タイトルからしておかしなゲームだ。だが、最近リリースされたばかりで、とても人気の高いゲームなのである。これはVRMMOなのだ。俺は事前登録もしていたし、ベータテストも参加していた。このゲームが正式リリースしたのは朝の8時だった。学校に行く時間と被ってしまうので、出遅れてしまった。さっき別れた友達と一緒にプレイする約束をしていたので、先に新しくアバターを作ることにした。
「どんなのにしようか……」
俺は少し考えた後、理想のアバターを作った。髪は暗い青、瞳は黄色にしてみた。身長は普通くらい、体重は、結構軽めにしてみた。その理由は後々に分かるとして、そろそろヤスがボイチャに入ってきそうだ。
「ヤス」とは富永康志のことだ。ヤスとは一つ下の後輩で、小学生の時に転校してきた。今ではすっかり仲良しだ。
「……あ、あー……聞こえるか?」
そんなこと言っている内にヤスがボイチャに入ってきたようだ。
「ああ、聞こえるかよ」
「あれ?、聞こえないのか……」
2人共調子は絶好調のようだ。俺が否定して、ヤスが乗る。簡単に言えば、合言葉のような物だ。
「さっそく、行くとするか!」
俺は、いつものようなやりとりをしゲームにログインした。
そこは、最初の出発地点「クエトリート王国」の神殿内だった。俺は、ゲーム内の手の感覚を確かめながらヤスと合流した。すると、ひときわ豪華な椅子から誰かが立ち上がった。
「よく来た。勇敢なる冒険者達よ、魔王はとても強く凶悪だ。どんな手段を使って、お前達を殺しに来るか分からん!だが、この国では恐れる必要など無い!ここにはお前達を育てる学院があるのだ。剣を学び、魔法を学び、この世界の歴史を知る。そんな場所だ。存分に楽しんで行ってくれ!!」
クエトリート王国、現国王「エータリス・フォン・クエトリート」がそう言い放った。国王は髪が金髪で瞳も黄色い眼をしていた。服装は明らかに高そうなマントや、わさわさした物を身につけていた。
このゲームの趣旨は、魔王と戦わない代わりに学院やダンジョンなどで楽しく過ごす。と言う物だ。あくまでも、これはゲームだ。そして国王もNPCだ。よく造られている。
ここからは俺のベータ版時代の知識になる。
ここ、クエトリート王国は正式リリースされると同時に追加された、言わば正式版の為だけに造られ、追加された王国だ。なので、あまりクエトリート王国に関しては余り分からない。ので他の国について話そうと思う。
ベータ版の時の出発地点は、ランダムだった。王国内の神殿に現れることもあれば、魔物の出る森の中につながることもあった。そのせいで、初期プレイヤーは次々に殺られていった……そんな中かくいう俺も森スタートだった。始めの内は運営に、心の中で暴言を吐きまくっていたな……
今思えば、前書きに《前回のあらすじ》とか書いたら分かりやいんじゃね、と思った。
確かに、良い考えだね。次からはそうしな
...あ...はい。