表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残された物達  作者: 転香 李夢琉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/22

神隠し? 3日目 初イベントと魔法 3

いったいいつ振りの投稿なのか……

 発動すると同時、手元に煌びやかな魔方陣が現れた。紅く発光する謎の文字、内側と外側の文字はそれぞれ逆方向に回転しており制作陣の力の入れ所がよく分かる。発動までの時間が経つと魔方陣の中央、一筆書きのような星形から徐々に発光が強まり次の瞬間――火球が生成された。

 火球はどこに飛んでいくでもなく俺の周囲で弧を描くように回転し始めた。一連の流れを見ていた試験官とPC(プレイヤーキャラ)達は()()()静かになっている。俺はなぜかよく分からず小首を傾げようとしたが歓声に圧倒され危うく首が折れかけた。


「「「すげぇぇぇぇ!!」」」


「ええ? なにが???」


「なかなかやるな!! おまえさん名前は?」


「え? あ、コールシです」


「コールシか、良い名だ! お前にはこれを渡そう」


 そう言うと目の前にウィンドウが現れた。アイテム獲得のメッセージが表示されている。俺は確認ボタンを押し詳細を開けた。


「ええっと『真紅の指輪。装備時に火属性の威力が1.5倍になる。相手からの火属性攻撃を10%カットする』最初にしてはかなり強いよね、これ」


 俺は早速指輪を装備する。すると視界の左端、Hpバーの下にバフのアイコンが現れた。四角い枠の中に炎があり、右上辺りに『×1.5』と表記されている。その隣には四角い枠の中に炎があり、そこに薄らと盾のマークが重なって付いている。


「バフそこに出てくるのか、分かりやすくて良いね」


 俺のイベントは終わったのでみんなの所に戻る。すると入れ替わるようにしてヴィーデが前に出て行った。


「俺の番だな!」


 何もない空中へ指を滑らせている。俺も端からみたらあんな感じだったのだろう。一通り終わったのか水晶に左手も添えている。

 ――と翡翠の魔法陣が現れた。淡く点滅を繰り返し眩く輝いたかと思うと、気流の球のようなモノが浮いていた。


「風属性か、扱いが難しいんだよな」


 ヴィーデも、と思いきや試験官からは特に何も貰っていなかった。俺の時のような歓声もない。


(何か条件があるのか?)


 何事もなく終わったヴィーデが戻ってきた。その後、カイトとサティアも魔力測定をし、俺の時のような演出は無く終わってしまった。ちなみにカイトは俺と同じ火属性、サティアは珍しい光属性だった。ベータの時でも俺の知る中で光属性を引き当てた人は片手で数えれるほどしか居なかったくらいだ。


「く、くく……君、なかなかやるじゃないか」


 誰だと思って見てみればさっきの変態がまだ居た。なんかウザいしちょっかい掛けて来ないでほしい。


「どうだい? 今ココでこの僕と勝負し、勝てば魔法の書をくれてやろう! 僕が勝てばこの学院に近づかない」


(近づくなって言ったってな……クエストしたいから来るだろうし)


 でも、魔法の書はありがたい。魔法の書を使えばランダムに魔法を一つ覚えることができる。序盤に手に入れればもはや勝ち組と言っても過言ではない。

 目の前にウィンドウが現れ、はいといいえの選択画面が出てきた。強制イベントではないから別に断ることもできるが、これは言わばチュートリアルのようなものだ。


「いいよ。その勝負受けよう」


「えっ大丈夫なのか?」


「まあ、問題はないと思うよ」


 順調にいけば勝てると思うし。

 勝てる自身はある。上手く出来るかは自分次第だけど。

 俺達は場所を変えるべく闘技場のような場所に案内された。というか、さっきの場所も闘技場のような場所だったのだけど。


この後『死ぬたびに強くなる英雄伝説』更新しまーす!

では

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ