神隠し? 3日目 初イベントと魔法
かなり遅くなってすいましぇん! (←噛んだ)
明後日はちゃんと間に合わせます!
俺達は早速イベント会場へと案内されて向かった。
日本で言えば運動場、外国で言えば闘技場。のような場所に俺達は連れていかれた。そこにはもう既に10数人以上のプレイヤー達がここのイベントに挑戦していた。
「結局俺らは何のイベントをするんだ?」
ヤスが訊いてきた。
(何って……さっき校長先生に向かって言ったじゃん)
俺は内心そんなことを思いつつ、他のメンバーのためにももう一度説明した。
「――つまり、ただの魔力測定??!!!」
「……まあ、うん。そういうこと」
「なんだ~、そんなことなら~。すぐ終わるね~」
(こいつらほんとに俺の話を聞いていたのか? すぐ終わるとも簡単だとも一言も言ってないんだけど……)
俺はこいつらの将来が不安に思えてきた。先程まで静かに見守っていたサティアだったが、おどおどしながら俺に話しかけてきた。
「……どう、して、あのプレイヤー、達は、息を、切らしている、の?」
言葉が区切り区切りのため少々聞き取りにくいが、言いたいことはちゃんと伝わった。
「……まあ、魔力測定受けてみれば分かるよ」
(あんまり答えになっていないが、魔力測定受けてみれば分かる! うん)
俺は順番待ちの列に並ぶように促すと、ヤスは楽しそうに走って行った。他の皆は俺と一緒に歩いて向かった。
「――ほら!がんばれ! 魔力を身体の中に巡らせるんだ!」
「――っぐぅぅ! ふぅぁぁ……あ!」
「また魔力が霧散してるじゃないか! 根性入れろよ!」
試験官? とプレイヤーが対面に立って何やら頑張っている。プレイヤーは試験官との間にある水晶に手をかざして、力を込めている。かくいう試験官は、水晶を挟んだ正面でプレイヤーを応援している。なんとも暑苦しい光景だ。
「次だ次! 次の奴来い!」
「は、はい! ……いきます」
次に入っていった女性プレイヤーは、先の男性プレイヤーと同じく水晶に手をかざし目を閉じた。
と、俺達は最後尾に着いた。といっても2、3人しか並んでいないが。
「ねえ……君、ぼくを追い抜かないでくれるかな?」
「ん? ああ、ごめん」
妙に意地が悪そうな奴に絡まれた。しかも金髪、更には宝石の着いた片手剣を装備している。身長は、俺より少し高い……
それに、目に掛かった前髪を右手でたくし上げながら俺達を見ている。いや、正確に言うのならば俺達ではなく、カイトの後ろに隠れているサティアを凝視している。あいつはいったい何がしたいんだろう……
「なんだあいつ?」
俺はヤスにコソコソと耳打ちをしながら変人を見ている。
「どうせサティアを狙ってるんだろ……」
俺達は横目でサティアを見た。そして視線を変人に戻した。変人は、いつのまにか取り出していた手鏡を見ながら前髪をたくし上げている。無駄に歯をキラキラさせながらいろんなポーズをとっている……見ていて思う、あんな奴と話したくはないなと……
「ねえ……君、そんなに見つめられると僕が照れちゃうよ」
キラッ
(うぜぇ……)
どうやら変人の番が回ってきたようだ。
死英の方も書き終わり次第この後投稿します!!




