神隠し? 3日目 卒業式準備、イベント (5)
三人称注意(こちらのほうが都合が良いため)
この話が終わればまた一人称に戻します、もしくは自分が頑張ってこの話を一人称で書けるようになります
追記
一人称に修正しました!
扉を開けると20畳ほどの広さがあり、真正面に置かれている長机には、まるで校長の威厳示すかのような雰囲気が漂っていた。机の上には大量の紙束が置かれており、紙束の奥からアホ毛がぴょこぴょこ動いているのが窺えた。
「……」
「……」
両者無言の時間が数分間続いた。無言の時間に終止符を討ったのは意外にも俺ではなく校長からだった。
「……毎日毎時間、しごと~しごと~。もうつかれたよ~~」
「「はぁ?」」
驚いた俺達は呆気にとられポカンと口を開けた。
校長は山のように積み重なっていた紙束に目を配ることもせず、上半身で紙束にダイブした。風に煽られ行き場をなくした紙達は床にひらひらと舞い落ちていった。
「ねぇ、クリス~。あたしの休暇はまだなの~~?」
クリスと呼ばれた女性はどこからともなく俺達の後ろから現れた。
「わたくしの仕事はカエデ様の護衛兼側近です。当然、休みなんてありません」
「え゛~~、クリスの鬼畜。鬼!」
「はいはい、それより校長先生。お客さんですよ」
そう言うとクリスは、右足を下げて半身になり後ろにいる俺達を見ながら右手全体を使って指した。
「ふぇ? ……。わたしは校長のカエデ・ソラです。以後お見知りおきを」
校長はすぐさま状況を飲み込み頭を切り替えた。この反応を見て俺とヤスはコソコソと耳打ちをした。
「なぁ、これ本当にNPCなのかよ?」
「さ、さぁ……?」
「それで、なんの用でしょう。見ての通りわたしは多忙なんです」
いや、さっきまで何もしてなかったじゃん……
俺達はジト目で校長を見つめた。校長は怪訝そうにしながら
「な、なによその目はぁ……わたしが嘘をついてるとでも?」
「いえいえ、先程の光景を見たからでしょう……ね?」
「え、あぁ……はい。ですね」
俺はそのまま肯定した方が良かったのか、それとも否定した方が良かったのか分からず、曖昧な返事で返してしまった。
「……?」
校長はというと『先程の光景』という意味を分かっていないらしく、頭に「?」を浮かべていた。
「まあ、それは置いておきましょう……要件は何ですか?」
置いといて良いのかよ……
俺達は呆れた様子で眼を細めていた。だが、いつまでもこうしている訳もいかず、俺が話を切り出した事により、クリスと校長含め真面目な雰囲気になった。
「今日ここに来た要件はですね……」
「実は……さっきいろいろあったせいで忘れました!」
俺があまりにもあっさりと言ったものだからか、俺以外のこの場に居た全員がポカンと口を開けたまま固まってしまった。
明日は
最強の転生先は最弱でした
の投稿ですURLです
https://kakuyomu.jp/works/16816452219429036966
来週はマライの投稿です。お楽しみに――




