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残された物達  作者: 転香 李夢琉


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神隠し? 3日目 卒業式準備、イベント (3)

前回のあらすじ

HRの5分前に教室に到着。天宮にからかわれた。その後卒業式準備で学校は終わり、各々下校した。コンビニで昼飯を食べたのでそのまま自室に直行した――


 部屋の扉を開け、バックをベットの上に投げ捨てる。そのまままっすぐ進み、椅子に腰掛け、パソコンを立ち上げた。VRGをサングラスのように目に掛け、ゲームも起動させた。もちろんそのゲームというのは『魔王は倒せない。だから異世界ライフ』のことだ。俺は早速ゲームにログインした。


「ヤスー、来てるか?」


 俺はボイチャでヤスが来ているか確認した。フレンドリストはオンラインになっているので、既にログインしているはずだ。その読みはしっかり当たり、ヤスは応答した。俺達はイベントのことで少し話し合い、転送を待った。


「よく来てくれた。勇敢なる勇者達よ……」


「また同じセリフ言ってるけどまあ、気にするな。新規プレイヤーのための演説なだけだからな」


 ヤスがあれを聞かなくていいのか訊いてきた。

 俺達は前のログイン時に仲良くなった二人組と待ち合わせをしていたので、駆け足で待ち合わせ場所へ向かった。


「お~い! ヴィーデ~、コールシ~」


 遠くから俺達を呼ぶ声が聞こえた。声のした方向に俺達は走って行った。多少の人混みを避けた先に男女二人が居た。一人は左右に揺れていて、もう一人は揺れている男の後ろにいる。つまり横に振ったときにたまに後ろの人が見える。


「お! サティア、カイト! 久しぶり~」


 カイトが俺達を呼んでいる声が聞こえたので、俺達は手を振りながら駆け寄った。


「二人とも待った?」


 ヤスがそう聞くと、カイトは「いや~、さっきログインしたばっかだよ~」と左右に揺れながらほんわかと答えた。俺達はホッとし、その後四人でこの王宮を出た。


「そういや魔法学院てどこにあるんだ? マップ見た感じ見当たらないけど」


 ヤスが俺に尋ねてくる。俺は魔法学院の位置を始めログインしたときは知らなかったが、この時のためにちゃんと調べてきたのだ!


「まあ、俺に付いてきたら分かるよ」


 格好よく決めてみる。ヤス達は首をかしげているが……まあいい。


 先に説明しておくが、何故マップに魔法学院が映っていないかというと……まあ、簡単に率直に言えば『無駄に作り込まれている』と言うことだな。俺達が今向かっている魔法学院-ウィーソルデ-は、基本的に貴族など爵位が高い者や魔法の素質が高い者などが通っている高潔な者(社会的に優遇された人)の集まりなのだ。


「さぁ、みんな着いたよ」


「……は??」


 俺達の目の前には3メートル以上ある巨大な白門に金の鉄格子、奥に見える学校もキラキラと輝いているように見える。


「な、なんだここ……どれもキラキラ光ってるぞ!」


「おぉ~! 光ってる~!」


 カイトの反応薄いな! 天然なのかそれとも興味がないのか、全く分からないな。サティアは……、隠れてる! カイトの後ろに隠れてる! なんか暗すぎてカイトの影みたいになってるし。


 俺もブログ見たときは一人ではしゃいだもんな~。人のこと言えないや


 俺は一人苦笑しながら、皆をまとめて学園に一歩踏み出した。


来週はマライの投稿です

次週のマライの話は色々新単語(頑張って作り込んだ伏線)が出てきますのでちょいと難しいかも知れません、まあ後に分かることですけど笑

それではまた来週

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