神隠し? 3日目 卒業式準備、イベント (2)
前回のあらすじ
第一回イベントから賞金が貰えると知った。朝食を食べる余裕もなかったので、母さんの車に連れられ学校まで行った……
学校に着いたのはHRが始まるわずか5分前だった。俺と神詠さんは別々で教室に入った。まずは神詠さん、それから俺が息を切らした風で教室に駆け込む。
「ふぅ……、あぶなっ」
俺が自分の席について時計を視てから言うと
「珍しいな、晋也が時間ギリギリとか」
隣から声が聞こえた。俺が声のした方に顔を向けると満面の笑みをしている人がいた。
「……天宮、なんでそんなに嬉しそうな顔してんだよ?」
俺はカバンを下ろしながら言った。そのまま天宮の方は見ずに、カバンを机の横に掛ける。そして席に座った。そして天宮の方を見る、まだニコニコしたままだった。
「……何か用か?」
「……なにもねぇよ?」
なぜ疑問系! と突っ込みたくなるが朝の出来事のせいで、そんな気力ももはや残っていない。
俺が机に顔を伏せているとHRが始まるチャイムが鳴った。クラスメイト達はその音を聴くと自分の席に座りだした。先生も教室は行ってきたので私語も止まった。
「――連絡事項追加伝えるから、ちゃんと覚えておけよー」
先生の話が終わると、休み時間となり教室内が騒がしくなる。1時間目、2時間目が終わると卒業式の準備をするため皆体育館に向かった。
ドドダン、ダダダン、ドダタン……
体育館までの渡り廊下。不規則な足音が話し声とともに俺の脳裏に響く。俺はただ、ボッーとしながら歩く。早く家に帰りたいと思いながら。早く帰りたい理由はもちろん『イベント』のことだ。
朝からドタバタしすぎて、頭の整理が出来ずかろうじて『イベント』のことだけが頭に残っている。というよりもそのほうが楽だから。
「――1時間くらいで終わらせようと思う。サボったりすんなよ~!」
先生の合図のもと、1,2年生はそれぞれ作業に取り掛かった。パイプ椅子を並べ、絨毯を敷き、華を並べ……その他諸々と。
――無事約1時間後卒業式準備が終わった。俺達は教室に戻り帰りの支度をする。俺はと言うと「ようやく家に帰れる!」イベントのことしか考えていないようだった。その後HRをし、それぞれ下校した。
卒業式本番は明明後日だ。明後日は今日の振替で休みになる。と言うことは、今日の午後から明後日まではイベントをやり込める! 俺はその事しか頭になかった。ヤスと一緒に帰り、イベントの事で盛り上がった。
「だだいまー」
俺は靴を脱ぎそのまま自分の部屋へと駆け上がった。ちなみに昼ご飯は下校中にコンビニに寄り、食べてから帰った。
来週はマライの投稿です。
それと3月に入るとアルファポリスのほうで「ホラー・ミステリー小説大賞」という物が始まるので、そちら優先でホラーの短編を書いていこうと思っています。
こちらの方の投稿も毎週土曜夜必ずするのでぜひ一読お願いします。
ではまた来週――あ、ツイキャスのほうで『死ぬたびに強くなる英雄伝説』の朗読配信が3/1の21:00からあるそうなので、是非そちらも見ていただけたら幸いです
リンクはTwitterでこのあとツイートしますので、そちらを確認してください 活動報告にも載せておきます
では改めてまた来週
追記「ばかじゃん笑」
なんで(2)も入れてるんや笑笑
誰も教えてくれないの哀し…




