表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
残された物達  作者: 転香 李夢琉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/22

神隠し? 3日目 卒業式準備、イベント

前回のあらすじ


晋也と神詠さんのたどたどしい会話の末、一通の通知で幕を閉じた。

『魔王は倒せない。だから異世界ライフ』の第一回イベント開催の詳細が来ており、俺はスクロールしながら見ていった――


 ――長々と書かれていたので要約するとこうだ、『クエトリート王国 魔法学院-ウィーソルデ- の闘技場にてプレイヤー達のトーナメント戦を行う。見事優勝したものにはゲーム内でも使える賞金が貰える。“も”と言うことはつまり、現実で使える現金にする事も可能と言うことだ。さらには1位から3位の人には称号が贈呈される』とまあ、こんなところだ。


 凄いな……、第一回イベントから賞金が貰えるとか


 俺は内心ニヤニヤで思わず口元が緩んでしまう。パソコンの画面に反射した俺の顔は、サイコパスのような不敵な笑みを浮かべていた。その顔を見られたのか神詠さんが何やら言っていたが俺の耳には入らなかった。俺の心は『賞金』と言う言葉に奪われていたからだ。


 ふと気付いた。俺は時計を見た。時刻……7時過ぎ


「……あぁぁぁぁぁあああ!! 学校!」


 その声で神詠さんも気がついたのか焦り始めた。本来なら7時過ぎとは俺が家を出る時間だ。だが俺はまだ朝ご飯すら食べていない、ましてや神詠さんもだ。そして今気がついた、神詠さん制服だ。それにカバンも持っている。


「え? なんで神詠さんは準備出来てるんですか?!」


「こ、これはもしもの為の保険で、です。でもおかげでた、助かりましたね」


 神詠さんは悠長にゆっくりと話す。俺はならばと思い朝食は食べたのか聞いた。


「あ、…………ま、まだ……です」


 神詠さんは不意を突かれたかのように、今までの意気揚々はどこに行ったのかと思うくらいにしょんぼりした。俺はこんな所で言い争っている場合ではないと思い、とりあえず荷物を持ってリビングに走った。神詠さんも着いてきたのか足音が2つ聞こえた。


 リビングに行くと母さんは――居なかった。否、朝食が作られていない。俺は焦った。このままでは最悪何も食べずに学校に行くことになる。焦りだし冷蔵庫を開けに行こうとしたとき、俺は止まった――歩き出せなかった。神詠さんが俺の制服を掴んでいたからだ。何事かと思い俺は神詠さんはを見た。


「ちょ、朝食食べる余裕ありますか?」


 その通りだ。もう時間が無いのにゆっくりと朝食を食べる猶予なんてあるはずがない。俺はなぜか、一歩後ずさった。どうしようかと顎に手を当てて考える動作をしてみる。横目で神詠さんを見ると、ジト目のような視線を感じた。両手でカバンを持っている。なんというか、かわいい


「が、学校に行きましょう」


 待ちきれなくなったのか、神詠さんは俺の服を掴んだまま玄関に行こうとした――が流石に女性が男性を動かす力などあるはずが無く、躓いてこけそうになった。


「……」


「…………」


 時が止まったのかと思った。そのまま俺は立ち尽くし、神詠さんは壁にもたれかかっている。

 俺は気まずさにより動けない。神詠さんは恥ずかしさのあまりその場でピクリともしない。


「早くしないと遅れるよ、車に乗って! 送ってくよ」


 外から母さんの声が聞こえた。俺は「ナイス。母さん!」と、思いながら神詠さんの手を無意識に掴んで車に乗り込んだ。


「母さん、今までどこに居たんだよ。朝食も作らず……」


 母さんは愛想笑いを浮かべながら、学校へと発進した。


第三話もとい、3日目になりました。

 書いてて思ったこと「卒業式ちょっと遅くない??」まあ、いいか笑

来週は『マライ』の投稿です。良かったらブクマ登録などお願いします_(._.)_

   ではまた来週――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ