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エレモントシア

作者: 右京

なんか思い付くままに書きました。

全体の卒業式が終わり教師、生徒は一度教室へ戻り最後のホームルームが開かれる。


シア「よーし、卒業記念写真配るぞー」


校内一のイケメン教師シアは、柔らかい髪の毛を掻き分けイチイチ面倒臭い流し目で教室を見渡した。しかし教室に居るのは、私ただ1人


シア「は〜いエレモン、可愛く映ってたゾー。」私の席まで歩いて来て渡された写真は、実にクレイジーな空気を醸し出していた。すまし顔をしたシアと私2人が並んで座り、他のクラスメイトは四角い枠に顔だけ映ったいわゆる欠席扱い風に写真上部にズラリと並んでいたのだ。写真を見て愕然とする私にお構いなくシアは、続けた


シア「巣立ちの言葉 卒業生代表エレモン」


エレモン「ち、ちょっと待ちなさいよ!何勝手にクラス単位卒業記念セレモニー進めてるのよ!?。大体、他の皆は、何処なのよ!?」


シア「クラスター防ぐ為にクラスメーは、全員帰らせたんじゃないか」


下手で強引な駄洒落を放ったシアは、それでも満足げだった


エレモン「何か色々ツッコミたいんだけど、いちいちツッコんでたらキリが無さそうだから止めとくわ・・・」


そんなボヤキ勿論シアの耳には入らない


シア「さぁ、話すんだ!。君はこの3年間イケメンでピカピカ輝くこの私から一体何を学んだんだ!?」

ミュージカルでも上演されてるかの様に派手に振る舞うその姿は既に見慣れたもの、冷静にスルーする


エレモン「私が学んだ事。それは決して過信しない事、自我に溺れる事無く常に冷静さを兼ね備え社会生活を営む大切さを学びました。」


一通り話し着席した


シア「とれびあぁぁ〜っは〜ん!!先生、成長したお前に会えてとても嬉しいよ!」


(こ・・こいつ、自分の事言われてる事にさえ気付いてないのか・・私よくこんなの相手に3年間も通えたもんよね)それは呆れだったり絶望だったり、もしかしたらお笑いでもあったのかも知れない


シア「先生、感動」胸元のポケットに差さったド派手なハンカチをオーバーアクション気味に抜き取り、そのハンカチで目頭を押さえる光景は、もはやミュージカルを越えてコントだった



その時、ホームルーム終了を伝えるチャイムが、茶番の様なミュージカルセレモニーの閉幕を知らせるブザーの様に鳴り響いた


シア「それじゃあ、先生見送る。はいコレ、卒業記念花束」まるで映画クランクアップの際に出演者へ渡される大袈裟な花束を手渡される


エレモン「じゃあ先生、お世話になりました」


シア「元気でな、ふてくされるな」


何がふてくされるなよ?。最後までモヤ付いた気持ちを残したまま教室を後にし、私の学園生活は終わりを迎えた


シア「おーい、帰りにケーキ屋で卒業祝いケーキ受け取るの忘れんなよー。帰ってから第二部だからなー」大きな声が廊下に響いた


そう、不幸にもこのシアは、私の実兄だったのだ。



エレモンとシアで、エレモントシア。この小さなサプライズお気付きになられてたでしょうか〜?(≧∇≦)

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