少年レムと初恋の相手
昔書いた詩で、評価してくれた人がいたような気がしたので。
この惑星は衝突する
かつて無い悲と贖いの重さに
耐え切れなくて湖沼に沈む
だから僕は抜け出した
追われるだけなら
その手を引けるなら
何も怖がらないように
灯火を頼りに
弱々しい声を抱いても
君は笑ってくれるから
残る雨の跡を
踏みしめて砂漠を歩く
絵の具の水を撒いた空に
色鉛筆が静かに弾けた
その細い指で
白い線を描き
加えた星座に
僕らの名前を
形容詞を探してみたけど
どれもこれもしっくりこないな
これも君という問題のせいか
それとも僕のせいなのか
手から伝わる温もりが
今の僕に、全てを与えている
息も水も血も肉も
こんなに小さい世界じゃ
収まりきれないな
忘れないよう
「忘れないよ」
呟くように指を折る
指先の砂を握り締め
僕は船へ駆け出した
もっと遠くへ行こう
誰もたどり着けないところへ
君さえいてくれれば
この世界も切り拓くから
そんな顔をしないで
寂しくなんてないから
だというのに、どうして
こんなに涙が溢れるの?
僕は誰でもない
唯一人のパイロット
夢をずっと描くために
綺麗な空と海の、小さな国を探すだけ
なに、何処にも消えたりはしないさ
そう言うべきなのだろうけど
解らない約束はしない主義でね
約束なんてしたこともないのに
涙ぐむこの瞳も否定して
澱んできた灰色から守るように
君を羽の下へ引き寄せた
微かに撫でた風が花を飛ばした
祝福の鐘が鳴った気がした
今だけは、君を置いて
旅立たねばならない
僕らの蒼い惑星の見える此処で
どうか待っていてくれ