邪神に至るまで 後編2
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「これで、儂の本気が出せる」
そう言いながら、スキルを使い、自身の、身体を壊し、【神捕獲鎖】から抜け出し、身体を再構築し、戦闘特価型の肉体に変化させる、それにより、一時的だが神界に行かなくとも全力が出せるようになった、そして、そのまま、すぐ彼は、全力を出した。
グニャ
そんな音とともに、周りの空間が歪み、半径10キロメートルが、更地に変わる。
「流石、スキル上位神、力を解放しただけで、空間が歪むなんて、化け物だね」
「抜かせ、時空神よ、儂の大切な者を奪った罪、お前の魂で償わせる」
そう言った、瞬間、彼の周りに、何千という真っ黒な武器が現れる、そして、その武器は、音速を超える勢いで、時空神に襲いかかるが、時空神に触れたとたん、動かなくなった。
「アホなの、僕は、時空神だよ、この程度の魔法の時ぐらい、簡単に操れるよ」
時空神は、そう言って嘲笑するが、次の瞬間武器が爆発した。
「アホなのは、お前だ、お前が時を止めるぐらい、簡単にわかるわ、だから、何かに干渉されると、爆発するように、その魔法には細工をしておいた」
そう、冷静に言うとともに、再度攻撃を与えようとしたら、
「上位スキル神カイスよ、他の神に攻撃した罪として、主を捕らえる、こととなった、大人しく捕まれ」
急に現れ、そう言ったのは、最上位神の一柱・裁きの神・ウルティだった。
「何で、ウルティ様がここに・・・」
カイスにとって、ウルティは逆立ちしてでも勝てない、神であり、仕事も丁寧で、部下に慕われて優しい、良い神であった、そんな、神が、カイスを捕まえてようとするのだ、逆らうだけ無駄であり、逆らえば、この世界すらも、危うくなるほどの、裁きが落ちてくる、そしたら、娘の命も消えるだろう、それだけは、カイスは我慢ならなかった、その為、
「分かりました、ウルティ様、儂を捕まえてください、だけど、儂の娘にだけは、手を出さないでください」
そう、素直に言ったら。
「分かったよ、じゃあ、捕まえるね~、罪に対する裁きは神界で決めるし、てなわけで神界に転移」
そう言った、瞬間、カイスは【神捕獲鎖】で縛りあげられ、神界に一瞬で転移させられた。




