邪神が話しかけてきた
俺は魔物から逃げるため水蒸気爆発をしたはずが、思ったよりも水蒸気爆発の威力があり、階層丸ごと木端微塵にしたはず、なのにどうして、ジョブが【神殺】になるわけ、どうして見るからにヤバそうな加護を手に入れるわけ。
「俺の身に一体、何があった～～～誰か説明してくれ～～～」
俺は今自分の身に起きたことに理解しきれず、そう叫んだら、
「｛分かった、じゃあ、儂が説明しよう、お主に何があったか｝」
・・・・・・
「答え、帰ってきた～～～」
えっ、何この声、何かよくわから無いけど脳に直接、聞こえるんだけど、実際に話してあるように聞こえる、凄い不思議な感じ、つーか、この声、誰の、まさか、神様とか。
「｛お～い、聞こえてるかの、お主の身に何があったか、教えてやるから、聞こえとるなら、返事しとくれ｝」
どうするか、この声の主が分からぬ以上、下手なことは言えない、ましてや、神様とかだったら、気にでも触られたら、殺されそうだし、しかし、このまま無視するのは、それはそれで、危険そうだし、でも、今、自分に何が起こったのかは知りたいし・・・
う～ん、こうなったら、出来るだけ穏便に、必要な情報だけ聞くか。
「はい、聞こえてます」
取り敢えず、喋ってみる。
「｛お～、聞こえてるか、良かった、それじゃあ、お主、今、何について知りたい、答えらえられる範囲なら、何だって答えよう｝」
何でも答える、そう言った、この声の主は分からないし、答えると言ったが、その答えが本当という保証もない、だけど、一応、今ある謎について聞いてみるか。
「じゃあ、まず、俺は何で、水蒸気爆発を起こしただけで、【神殺】という見るからにヤバそうなジョブに、加護を手に入れたんだ」
半信半疑で、そう、問いかけると、
「｛それはね、儂が主を、希望を託したかったからじゃよ、儂はこれでも邪神、主に加護とスキル【神殺】を与え、主のジョブを【神殺】にした、張本人じゃよ｝」
は、この、声の主が邪神、本当か、それとも嘘か、いや、もし、仮に、この声の主が、邪神だとしたら、何で、俺にスキルに加護を与えた、希望を託したかったってどういう意味だ・・・分からない、しかし、悩んでも仕方ない・・・しょうがない、聞いてみるか。
「何で、邪神様は、俺に加護とスキルを与えになったのですか、希望を託したかった、とは、どういう意味ですか」
「｛それは、勿論、主に殺してほしい、神がおるからじゃよ、その、神の名は・・・・・・
すみません、なぜこのような状況になったか最後まで説明できませんでした。
