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2つの魂

 レイラは自身の弱さとふがいなさに心を痛めて気絶した。

 普通は気絶したら暫くは目が覚めないがレイラ否ユウは違った。


「ここはどこだ、そして俺はなぜこんなところにいる」


 そう、レイラの肉体を持つユウが呟いた。

 次の瞬間、レイラの5歳~9歳までの記憶が走馬灯のように流れ込んできた。

 そして、ユウは確信する自身に2つの魂があると、

 ユウはその虐めという過去から感情が高ぶってない限り用心深く疑心暗鬼で他人を信用しない性格だった。

 そんなユウが無条件に兄弟姉妹やメイドさん達を信用し「大好き」などと言い信用しきっていたという事

 {ユウは妹におこずかいを盗まれてから身内も信用しなくなった}

 外に出た時に知らない人に「おじさん」「おばさん」「おっちゃん」などと馴れ馴れしく会話し

 あまつさえ何の計画もなしに格上である謎の男に戦いを挑んたこと。

 今の俺ならどれも考えられないようなことばかりだ、そこから予測するに俺には、

 ユウつまり地球で14年間過ごし異世界に召喚されて殺された魂と

 レイラつまりこの世界で9年間母親とメイドさん達それに兄弟姉妹にたくさんの愛情やを注いでもらいながら

 家の中以外の人とは関わらずぬくぬくと育ったため純粋で優しくて人をすぐ信じて情に流されやすい魂

 この、2つの魂があるのだと思う。

 その為、レイラの魂が気絶した今、もう1つの俺の魂が出てきたのであろう。

 まあ、そんなこんなで俺に2つの魂が宿ってるということが分かったが、今この状況をどうすればいいだろう。

 今、俺の目の前にいる謎の男が俺のいや、レイラの母親を抱きかかえてどこかに連れて行こうとしている。

 このこと自体は許せない。

 というか、今すぐにでも謎の男を殺してやりたいという欲求に襲われている。


 怒りLV1を獲得しました。


 スキルを獲得するぐらいに殺してやりたいと思ってる。

 俺の母親ではないけど今まで俺を育ててくれて愛してくれて命がけで俺を助けようとした。

 そんな人を見殺しにできるほど薄情ではない。

 ただ、どうやって助けるかが問題だ。

 少なくとも謎も男は9999というステータスを持つ母親を赤子の手を船るがごとく倒したのだ。

 最低でも9999以上のステータスが必要だ。

 うーん困った、せめて謎の男の正体でも分かればいいんだがな~

 そう思いながら、謎の男にダメもとで鑑定をしたが失敗

 そんな時だったふと謎の男に見覚えがあるな~と思って凝視したら。

 思い出したのだ、謎の男が俺を殺したクソ魔導士だということを。


 怒りのLVが上がりました。

 怒りのLVが上がりました。

 怒りのLVが上がりました。

 怒りのLVが上がりました。


 スキル

 怒りの効果

 怒りを持つ相手に対してステータスが大幅に上昇、その代わりバーサーク状態になる。

 怒りを持つ相手と殺し合いをするときだけ最適化行動が出来る。

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