「ありがとう」
何時までも「オジサン」ファッションにさせとくわけにいかず
取り合えず雑誌の広告を見ながらユウの服を想像する
「えらい肌にピッチリした服やな雄作のムッツリが透けて見えるで」
もう俺=ムッツリがユウの頭の中で定説になってるようです
「ところでユウに取り扱い説明書みたいなのあるの?」
もう…なんだかね
全てを受け入れるしかないよう気がしてね
せめて どう取り扱えばいいのか知りたくて聞いてみる
「アホやなー自分 恋愛にマニュアルなんてないんやで」
訳知り顔で答えてきた
「え?
恋愛ってなんだ?
俺はユウの取り扱いを どうすればいいのかって聞いたんだぞ」
「そやから女の扱いを聞いたんちゃうんか」
えーと…ユウさん…どういう事なんでしょうか?
「だーかーらー雄作はウチを彼女やと思えばええんや」
ユウはソッポを向きながら爆弾発言をした
「それだけじゃなくウチらトイレディは色んな意味で
玩具やねん ここまで言うたら雄作でもわかるやろ」
流石に顔を赤く染めながら話すユウ
先程の下着姿が脳裏をよぎる
ユウの激しく存在感を主張する二つの膨らみが
自分の中の邪な感情を刺激する
「ユウを思い通りに扱って言いって事?」
生唾を飲みながら訊ねる
「そうや」
ますます顔を赤らめていくユウ
「それじゃ…」
俺はユウににじりより ひとつの命令を出した
「元のサイズに戻れ」
目を閉じて口を尖らせてたユウは拍子抜けた顔に変わった
「え?」
「今の気分で今のサイズだと変な事しちまいそうだから取り合えず人形に戻れ」
今度は俺がソッポを向く番だった
「何もせんでええのん?」
ユウは目を丸くしながら聞いてくる
「いや 何もしないじゃなく 今の命令は小さくなれだよ」
俺は笑いながらユウの言葉を否定した
「明日も学校があるから そろそろ寝なきゃいけないから
小さくなってきれたら一緒に寝れるだろ」
一組しか布団ないしな
ユウは元の人形サイズに戻った
「後悔しても知らんよ」
そう言いながら…
興奮して寝れるわけないんだが…
枕元でユウが寝ているため
格好つけて 目を閉じて寝てるフリをしてると
ユウは俺が寝てるものだと思ったのか
起き出してきて 耳元で囁いてきた
「ありがとう」
そう言って また横になるユウを感じながら
欲に負けなくて良かったと思った俺だった