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俺が異世界に行って女の子を救う?  作者: 詩人(うたと)
第1章 姫さん達も異世界人
5/5

第4話 「思い出」

夜、俺氏と日立2人限りの部屋。俺氏のこの町での思い出を話し始める。


「じゃあ、話し始めるよ。」


俺氏は約2週間前に、この世界に来た。


「俺はさ、まぁ知っての通り異世界から来たんだ。」


そう、俺氏は2093年の7月18日のゲーム、いやカードゲームのPW(略)のイベントの途中、長い黒髪で青い目の美少女に話しかけられて、そしてここに来た。


「俺、多分日立がいなかったらこの2週間本当に大変だったと思う。」


この世界は俺氏がいた場所と全然違うものが存在する。

それは文字、歴史、文化だ。

この世界の言語に関しては幸い俺氏が心得ている日本語ととてもよく似ていて、日本語でも通じる。


話は通じるけどそのほかが違っていた。


「初日の冒険者になったあとから数日は本当に助かった。」


※2人は初日の事を思い出す。


それは、冒険者になったあと、日立の家での事だ。

「直人さん、この世界は言語は似ていますが、文字は日本語の文字ではありません。」


「そうだよなぁ、あれ、けど冒険者の登録証は?」


「えぇ、何故かわからないのですが、ところどころ文字に英語を使われています。その英語は神聖語と称されています。なのでこの世界ができたばかりの時に英語の知識がある日本人がいたと考えています。」


「うぅんそうか、英語ができる日本人って言ったら1900年代後半以降の奴が関わったと考えた方がいいよな。けど、この世界の歴史は数100年じゃなさそうだしな。この世界の時間の流れは現実世界よりとても遅いのかもしれないな。」


「それはそうと、文字を書く練習をしましょう。」


そう言って日立は俺氏にこの世界の文字が書かれた紙を出してくる。


「これがこの世界の文字ですが、ところどころ日本語も使われています。」


俺氏はその文字を見てみた。


「この文字、見た事がある気がする。」


俺氏はおそらくこの文字を見た事がある。そして、その謎はきっと、この文字を読めるようになった時にでもわかるようになるだろう。


「多分すぐに理解できそうな文字だよ。」


日立は親切丁寧に教えてくれた。やはり文法も知っている気がする。


そう、これは…これは多分。


「あっこれ、50年前くらいのゲームの文字だ。完全にそうだ。だから見たことあるんだ。」


「50年前ですか?」


「うん、50年前前くらいのオンラインゲームないの文字だよ。」


「わかりませんね。」


おそらく日立はそのゲームのことを知るはずがないと思っていた。


50年前のゲームだし、誰もボスに行くことも叶わなかったゲームだし。


オンラインゲームとは言ったけど、途中でデータをダウンロードすればオフラインでソロプレイもできるようになった。(その後すぐにオンラインサービスが終了した。)


「まぁ、とりあえず頑張って読み書きできるようにする。」


「えぇ、頑張って下さい直人さん。」


というふうに俺氏の文字の読み書きの練習が始まった。

始まって今も練習している。


まず初日はそのまま簡単な文から始めていった。

例えば、「俺の名前は今宮直人です。」や「これはペンです。」みたいな完全に中1の英語の内容をしていた。


二日目も全く同じように、とにかくたくさん文字を書いて練習して、とりあえず使う文字は全て覚えることができた。(ゲームの文字ってのもあったけど。)


三日目からは復習や応用で文章会話をしている。


※意識は現在に戻ってくる。


「だけど、冒険者としても色々お世話になったよ。」


俺氏だけならば今頃は剣銃の使い方もわかっていないし、武器の買い方もわかっていなかっただろう。


「あ、てかさ俺今日までにすげぇ強くなったんだぜ。」


俺氏は2週間の活動でそこまで言う自信家だったりする。


「それはとても頼りになりますね。」


「そうだろ?俺はもともと多分才能があるから。」


俺氏に才能なんてない。戦うことに関しては行方不明になってしまった俺氏の兄の方が絶対的にある。


行方不明…。兄は数年前に行方不明になった。突然のことであった。考えられる原因は誰かに襲われたというのがあがったが、兄は学校で突然行方不明になってしまった。つまり学校にいた人間だけがそれが可能となるのだが、そんな事を実行できる人間はいなかった。もちろん人間といえども人を異世界に送ることのできるヤツがいるなら別だが。


もしかして兄もこの世界へ来ているのではないだろうか。


デ〇オと戦わないと行けない一族みたいに、この世界に来ることに選ばれた一族なのかもしれない。


「まぁ、俺はその才能を旅で発揮してみせる。」


俺氏はそして、元の世界に戻ってやり残した事をするんだ!。


これはフラグって気がする。


「さて、もうそろそろ思い出話は終わりにしようかな。実はこの後は俺がダサイって話しか浮かばないし。」


そう思えば、ここに来た時には持ち物はあったはず…。


なら、俺氏のデッキも馬小屋に落ちてるかもしれない!


「ちょっごめん!俺行く所ができた。」


俺氏はそう言うと勢いよく走り家を出て馬小屋へ向かう。


馬小屋…そこには俺の…俺のデッキがあった。

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