第10話
私はお姉さま達の猛攻に耐えた。
なんか、わかんないけど何かを失ったような…。
つ、疲れた〜。
ホッとした私に奏多のお母さんが話しかけてきた。
「!! まあ、美羽さん! とっても素敵だわ! きっと奏多もビックリするわね」
いや、あのなんでこんな格好で奏多に会うのですか?
私は一体何をしているのでしょう?
「さあ、美羽さん私と一緒に行きましょう。」
うーん、ホントわけがわかりませぬ。
誰か私に説明をしてくだされ〜。
「あ、あの!奏多のお母さん!私は一体何をするのでしょうか?」
あー、なんかいきなりイロイロあり過ぎて、頭が働かないよ。
私は奏多に会いに来たんじゃないのかな。
てか、奏多倒れたって大丈夫なのかな。
「美羽さん、私のことはお義母さまと呼んでちょうだい。あっ、でもママも捨て難いわね…。」
奏多のお母さんもおかしくなっちゃったの?
「えーっと、お、お義母さま?そう、お呼びして良いのですか?」
奏多のお母さんフレンドリー過ぎるよ!
「まあまあ、良いわ〜。やっぱり女の子って良いわよね〜。こうやってお着替えも楽しめるし。」
「奥様、もうそろそろお時間です。」
新庄さんが突然現れて話しかけてきた。相変わらず神出鬼没です。
「そうね、急がないとね。さあ、美羽さん、お義母さまと一緒に行きましょうね。」
そう言うと、お義母さまは私の手をひいて部屋を出た。
私は何処へ?ドナドナ歌っちゃうよ。
なんだか立派な通路を通って、どんどん先に進みます。
どうやらココは、立派なホテルのようです。
内装もどこもかしこも高そうな物が並んでおります。
「あの〜、もうそろそろ何がどうなっているのか教えて頂けると嬉しいのですが…」
私の訴えは無かったものにされたようで、そのままズンズン進みます。
そして、やっと一際立派な部屋のまえに辿り着きました。
「着きましたよ、美羽さん。行きましょう。」
すると、新庄さんがドアを開けてくれました。
中は…あーーー、なんか目がチカチカしますよ〜。
煌びやかな衣装を身につけた紳士淑女の皆様が、いっぱいいらっしゃいますよ〜。
どうやらパーティー会場のようです。
私はお義母さまからはぐれないように、慣れない靴で必死について行きました。
なんか、周りから視線を感じますよ。
やっと、お義母さまが立ち止まりました。
「美羽さんだね?いや〜、とっても似合っているよ。」
そう話しかけてきたのは………奏多のお父さんだ!
もう、なんなんですかね。
私はホント何してるんですか?
「そうでしょう!美羽さんとってもカワイイのよ。女の子って良いわよね!早く一緒に出かけたりしたいわ。」
「そうだな、やっぱり女の子はいいな。しかし奏多は見る目があるな」
どうしましょう。奏多のお父さんもお母さんも奏多と別れたことを信じてくれません。
そして、何故ここにいるのか教えて下さい。
なんだか、わけがわからな過ぎて泣きたくなってきた。
もう、涙腺が決壊寸前の時、その声が聞こえた。
「美羽!!」
あ〜、ダメだよそん声聞いたら泣いちゃうよ、奏多。




