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屍臭の大地 六

 辰の都が屍魔の巣窟と化して。屍魔どもは獲物をもとめて旅立って。

 その都を襲った屍魔どもらは途中にある都市や町、村を襲ってそこも屍魔の巣窟として。

 いくら斬っても斬ってもくたばらぬ屍魔どもに人々はなすすべもなく。辰の人民らは怒涛のごとく襲い掛かる屍魔どもの餌食となり。また餌食となった人民も屍魔となり。

 また屍魔あふれるにともない屍臭が人の世を覆い。

 わずかに生き残った人民らは、ひたすらに屍魔どもから逃げ惑い。終わりのない逃避行の旅を余儀なくされていた。

 もはやそこは人の世ではなく、阿鼻叫喚の地獄であり。

 滅んだ辰の総べる大陸は、屍魔あふれる屍臭の大地となった。

 天上に昇る太陽や月に星々らは、それを物言わず見下ろしていた……。

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