うなぎちゃんとカチューシャ6
「悪霊穿掘 !」
嬢子ちゃんはそう叫び、右手にドリルを掲げ悪魔とおぼしき女性へと飛びかかった。
ズギャァアアァッ!
嬢子ちゃんのドリルが悪魔を貫いて……いなかった。
女性は手に持った短鞭で嬢子ちゃんのドリルを軽く受け止め、弾き返した。
「土御門……のって、もしかしてあなた退魔士見習いかしら」
そう言って女性は嬢子ちゃんを見つめる。
「残念ね」
嬢子ちゃんはニヤリと笑う。
「見習いじゃ無くて、エクソシスト3級資格取得済みの正式祓魔師 よ!」
「エクソシストじゃ無くて退魔士3級ね」
文花ちゃんは静かに突っ込む。
「その歳で退魔士資格に合格しているなんて、あなた達面白いわね」
そう言って嬢子ちゃんと文花ちゃんを見つめる。
「そういう貴方は何者よ!どこぞの悪魔!?」
嬢子ちゃんが女性に向かって叫ぶ。
「ふふ、私はね」
「……魔王よ」
女性が不適に微笑む。
「!!?」
「ま、魔王?」
それを聞いて文花ちゃんと嬢子ちゃんは驚愕する。
「このお転婆姫様の教育係をしている」
「通称第六天魔王 、陸天摩夜 よ」
「まあ、第十三代目第六天魔王(襲名予定)ですけどね」
女性は眼鏡を輝かせながら、不適に微笑む。
「魔王って悪魔の王様ってこと!」
嬢子ちゃんがワクワクし始めたところで、文花ちゃんが止めに入る。
「嬢子ちゃんちょっと待って、第六天魔王ってことはハライン協会の関係者だよ」
「え?」
嬢子ちゃんは文花ちゃんを見て目を丸くする。
「あら、物知りなのね」
そう言って摩夜さんは文花ちゃんを見る。
「確か天照 との盟約で、第六天魔王とその一族は日本を守る事になって」
「作られた組織がハライン協会の原型になったって」
文花ちゃんが嬢子ちゃんに説明をする。
「文花、詳しいのね」
嬢子ちゃんが感心していると
「いや、退魔士3級試験にも出てたじゃない」
文花ちゃんがそう言うと
「ぁ~、私は実技メインだったし、座学は良く覚えてないのよね~」
嬢子ちゃんはあっけらかんとして答える。
「まぁ、嬢子ちゃんらしいといえばらしいけど」
文花ちゃんは嬢子ちゃんをいつものようにあしらう。
「それで魔王がなんで悪霊鰻を追いかけ回しているのよ!」
嬢子ちゃんが第六天魔王 摩夜さんに向かって叫ぶ。
「このお転婆鰻は悪霊ではないわ」
摩夜さんはうな重を見つめ、静かに話す。
「姫様、そう」
「プレレプトセファルス宇奈岐日女 よ」




