ナガヨシスーパーランド11
それは少し前の出来事……
嬢子ちゃん「ぁ~、沢山遊んでお腹すいちゃったわ」
「みんなはトイレ行っちゃったし、先にごはん食べてしまうのもなんだかだし」
そう言いながらも嬢子ちゃんはフードコートの売店を物色する。
「これなら先に食べちゃってても大丈夫でしょう」
つまみ食いをする子供のような笑顔で何かを買いテーブルへと座った。
「うーん、冷たくて美味しい」
パクパクと食べ進めていたところで声がする
「ぁ、ズルいのじゃ」
その言葉に嬢子ちゃんほ一瞬ドキッとしたが、すぐドヤ顔に戻った。
「誰かと思えば悪霊鰻じゃない、ビックリさせないでよ」
浮き輪だったうな重もカチューシャの姿に戻っていた。
みうなちゃんがトイレということもあり、いつもの定位置の頭から外れフードコートについてきていたのである。
「ワシも食べたいのじゃ!」
うな重が子供の様に駄々をこねる。
「ぇ~、鰻はこんなもの食べないでしょ」
嬢子ちゃんはうな重の話をスルーしようとしたが
「食べたい、食べたい、食べたいのじゃ~」
まるで駄々っ子の様である。
「もぅ~騒ぐと食べてるのみんなにバレちゃうでしょ!」
「仕方ないわね!ほら!」
そう言って嬢子ちゃんはもう一つ買ってきてうな重の前に置いてくれた。
「やったじぇ~、ありがとうなのじゃ!」
うな重が珍しくお礼を言った。よっぽど食べたかったのであろう。
「うまい!うまいのじゃ!」
そう言ってうな重も美味しく食べる。
すると嬢子ちゃんが何かに気付く。
「はっ!」
「不味いわ!そろそろみんなが来ちゃう!」
遠目にトイレから戻る三人を察知した嬢子ちゃん。
「急いで食べないとみんなにバレちゃう!」
「あんたも早く!」
嬢子ちゃんは捲し立てるように喋ったあと、急いで食べ進めた。
その瞬間!
キぃーーーーん
「くぁぁっ!」
嬢子ちゃんの目の前が暗くなる
「頭が……あたまが……痛いっ……」
それと同時にうな重も、勢いよく食べ進めていた所で急に唸った。
「くぁっ!」
嬢子ちゃんとうな重は頭を抱えてふらつく。
ここは当然プールなので床が濡れていた。
ふらついた嬢子ちゃんはその濡れた床で勢いよく滑る!
「うぁぁあっ!」
ドンガラガッシャァアン……
こうして嬢子ちゃんとうな重は盛大に倒れたのである。
「これが真相だ!」
人差し指を前に突き出し私、西尾一色ことヒロちゃんは高らかに叫んだ。




