ハライン9
「螺旋快弾!!」
嬢子ちゃんが叫ぶと、取り巻いていた大量の小型ドリルが一斉に悪霊へと向かって行った。
ドドドドドドドドドッッッ!!!
激しい轟音と衝撃が辺りを包む。
悪霊達が居た場所には土煙が舞っていた。
前に出していた手のひらを高らかに突き上げ決めポーズ?を取る嬢子ちゃん。
「跡形もなく吹き飛んだ様ね!さすが私!」
そう言ってポーズを取っている嬢子ちゃんは満面の笑みを浮かべている。
すると、後方から森に響き渡る轟音を聞き付けたのか少し離れた事務所のあるログハウスから文花が駆け寄ってきた。
「嬢子ちゃん、なにがあったの~?」
振り返り、遠くから駆け寄って来る文花に手を振りながら嬢子ちゃんは叫ぶ。
「文花~、悪霊なら片付けちゃったわよ~」
「まぁ、希代の天才エクソシスト土御門嬢子にかかればこんなものよ!」
満面の笑みを浮かべながら話す嬢子ちゃんだが、駆け寄って来る文花の顔が険しい事に気付く。
「嬢子ちゃん!うしろ!」
予想外の言葉に一瞬反応が遅れる。
「ぇ?」
すぐさま後ろを振り返った所、大きな黒い影が目をかすめる。
それは、先程まで居た2~30センチの悪霊とは違い嬢子ちゃんの身長を遥かに越える影だった。
その影は嬢子ちゃんに振りかぶり今まさに攻撃を仕掛けんとしていた。
「まずい、このままじゃ!」
大きな黒い影を先に認識していた文花が、その状況を見てつぶやく。
「ぅえぇえ!?」
嬢子ちゃんは一瞬反応が遅れたこともあり、対応しきれずにいた。
すると文花が構え、叫ぶ。
「長縄流縄術【縛式】早縄一文字!!」
叫ぶと同時に文花の手元から縄が飛び出し、勢い良く嬢子ちゃんに向かっていく。
シュルシュルッ!
大きな黒い影の攻撃に対応しきれずにいた嬢子ちゃんを素早く縄が縛り上げる。
「くうぇっ!」
縛り上げられた嬢子ちゃんは鳴き声を上げる。
と同時に文花は嬢子ちゃんを縛り上げた縄を引く。
ズギャァァッッ!!
つい先程まで嬢子ちゃんが居た場所に、黒い影の攻撃が振り下ろされた。
嬢子ちゃんは縛り上げられ、なおかつ縄で勢い良く引き寄せられた為、鳴き声が宙を舞っていた。
「くうぇぇぇぇえ~ぇぇ~」




