ハライン8
「ざっと見て2~30ってとこ?」
「低級依頼にしてはなかなかの歯応えね」
たとえ一匹一匹は弱くても、これだけの数の悪霊となると並の祓魔士では手こずるであろう状況に
「まぁ、多少数が多くても私には関係ないわ!」
「全部まとめて退治してあげるわ」
そう言って嬢子ちゃんはドリルを身構えた。
ズギャァァッッ、ズバァァアッッ!
襲いかかって来る悪霊を次々と凪ぎ払う嬢子ちゃん。
しかし、悪霊の数は一向に減らず徐々に押されていた。
「くっ!うぁあっ!」
右手のドリルで払いのけれなかった悪霊が、嬢子ちゃんにまとわりつく。
腕や腰、太ももなどに何匹も絡みつく。
このまま大量の悪霊にまとわりつかれてしまっては、たとえ祓魔士といえど只では済まない。
「くうっ!」
嬢子ちゃんの声すら押し潰されそうとした時、
「天才祓魔士エクソシストは、こんなものじゃないわよ!」
嬢子ちゃんが左手を突き出し叫ぶ。
「土竜巻爪!!」
ズギャギャギャアッッッ!
その音と共に嬢子ちゃんの体を取り巻いていた悪霊達が、次々と飛び散ってゆく。
ズギャギャギャアッ!ズギャギャギャアッ!
体を取り巻いていた悪霊達をあらかた振りほどいた嬢子ちゃんが深く呼吸する。
「ふぅーっ」
その嬢子ちゃんの左手にはドリルが5本、指の先にそれぞれ小型のドリルがまるで爪の様に伸びていた。
「まぁまぁやるわね、でも私には通じないわよ」
嬢子ちゃんのドヤ顔がますますドヤ顔してきた。
呼吸を整えた嬢子ちゃんは右手に三角コーンドリル、左手には爪形ドリルを構え悪霊の様子を確認する。
「うへぇ、まだあんなにいるのね」
体にまとわりついた悪霊を沢山祓ったはずなのに、嬢子ちゃんの目の前には未だ20匹程の悪霊がこちらを見ていた。
「一匹ずつチマチマやるのは性に合わないわね」
大量の悪霊を前に嬢子ちゃんはドリルを解除した。
両手のドリルがスッと消え、嬢子ちゃんは右手を前に突き出す。
「ちょっとばかり大技だけど、これで全部吹き飛ばしてあげるわ、いくわよジョー君!」
「わかったじょー、がんばるじょ〜」
ジョー君が返事すると嬢子ちゃんの周囲に、先程左手から伸びていた爪ドリル位の大きさのドリルが大量に浮かび始めた。
「螺旋快弾!!」
嬢子ちゃんが叫ぶと、取り巻いていた大量の小型ドリルが一斉に悪霊へと向かって行った。




