ハライン7
「さぁ、希代の天才祓魔師土御門嬢子のお出ましよ!」
「悪い悪霊は私が祓ってあげるわ!」
右手に出来たドリルを悪霊に向かって突き出し、嬢子ちゃんは叫んだ。
白く長い悪霊は真ん中辺りに、赤い帯状のものが巻いてある様な感じで頭らしき場所には
単眼、一つ目が嬢子ちゃんの方を見つめていた。
それに対して、一目でこんな生物は居ないだろうと直感し身構えた嬢子ちゃんは、その悪霊を睨み返す。
キュルキュルルルルルル
嬢子ちゃんの右手にあるドリルが回転し始める。
「喰らいなさい!」
「悪霊穿掘!」
そう叫び、悪霊へ回転する右手ドリルを突き出し勢い良く向かって行った。
ズギャァアアァッ!
嬢子ちゃんのドリルが悪霊に直撃し、悪霊は黒いモヤの様になり霧散した。
キュルキュル……
嬢子ちゃんの右手のドリルが静かに止まる。
「フッ、呆気なかったわね」
「まぁ、この天才エクソシスト土御門嬢子にかかればこんなものよ」
嬢子ちゃんは悪霊を退治したドリルを見つめながら、ご機嫌に話す。
「さて、文花に退治の報告に行かないとね」
そう言ってログハウスの方を向いた時、背後に何かの気配を感じ再び振り返る。
ザザッ、ザザザッ。
「や、やっぱりこれぐらい居ないと歯ごたえ無いわよね」
再びドリルを構え直した嬢子ちゃんの前には、先程退治した悪霊と同じ様なモノが何匹も現れていた。
「1、2、3、4……って」
嬢子ちゃんが数えている途中で、悪霊がこちらに向かって近づいて来る。
それを見て嬢子ちゃんの右手ドリルがまた回転を始める。
キュルキュルルルルルル
「この程度じゃ、私の回転は止められないわよ!」
嬢子ちゃんは悪霊達に向かって叫ぶ。
キシャァアアァッ
何処からその声が出ているかは全く解らないが、悪霊達は叫び嬢子ちゃんへの敵意を露にした。
そして近くに来た何匹かが嬢子ちゃんに向かって飛びかかる。
キシャァア!
嬢子ちゃんは素早くドリルを振りかざし、襲いかかって来る悪霊へと向ける。
ズギャァアアァッ、ズギャァァッッ!
嬢子ちゃんのドリルにより悪霊が霧散してゆく。
霧散してゆく悪霊をドリルで振り払い、残りの悪霊の位置を素早く確認する。
「え~っとぉ、数えるのも面倒ね」
「なんとなく、2~30ってとこ?」




