ハライン4
ガサガサ
山道を歩く少女達が居る。
一人は巫女服、もう一人は修道服いわゆるシスターである。
「も~、なんでこんな山奥なのよ。」
「これじゃあ私の華麗な活躍を観客の皆に見せつけれないじゃない」
シスター服でアイマスクを着けて、巻いてある金髪が特徴的な女の子、嬢子ちゃんが一緒に歩いている女の子に愚痴をこぼしている。
「またそんなこと言って、私達の仕事はあんまり人に見られちゃ駄目なんだから」
巫女服で埴輪?型の髪飾りを着けた女の子、文花ちゃんが嬢子ちゃんと話している。
二人は今、とある目的地に向かって山道を歩いていた。
しばらく歩くと少し開けた場所に出て、周辺にはロッジやログハウスなどの建物が何件か並ぶキャンプ場らしき場所についた。
「ようやく着いたわね」
嬢子ちゃんが軽く伸びをしながら文花ちゃんに語りかける。
「ここが……例のキャンプ場だった場所みたいね」
文花ちゃんは辺りを見回しながら嬢子ちゃんに返事する。
キャンプ場だった、過去形なのはこの場所にはひとけが無く静まり返っていたからである。
聞こえてくるのは木々のざわめきや、遠くで鳴く鳥の声ぐらいである。
「さぁて、始めるとするわよ」
嬢子ちゃんが元気に声を上げて再び歩き始めた。
巫女とシスターが何故キャンプ場へと来たのか、決してコスプレキャンプ大会をしに来た訳ではない。
「出てきなさい!悪霊!」
嬢子ちゃんが高らかに叫ぶ。
そう、この二人はこのキャンプ場に出るという悪霊を退けに来た退魔士コンビなのである。
「今のところ、変な気配は無さそうね」
文花は持っていた携帯電話を除き込み確認をする。
「まぁハラインからの低級依頼だし、ちゃちゃっと片付けちゃいましょ」
両手で大きくポーズを取りながら嬢子ちゃんは辺りを見回す。
「まったく、嬢子ちゃん油断は禁物よ」
そう言って文花は見ていた携帯電話をしまって、側にあるログハウスに近づきノックする。
コンコン
当然返事は無い。
「そんなことしても誰もいないわよ此処」
そうい言いながら嬢子ちゃんは文花のもとへ歩いて近づいていく。
「一応マナーよ」
文花は嬢子ちゃんに答えながら、ログハウスの扉を開ける。
カチャり
「鍵は掛かっていないみたいね」
文花は静かに扉を開けて奥を除き込む。
「おじゃましま~す。誰かいますか?」
慎重に扉を開けて二人はログハウスの中へ入って行った。




