ハライン2
「メイドさんがいる!?」
学校の屋上で流しそうめんをしている事にすでに驚いているのだが、そのそうめんを上流から流しているのはメイドさん!?と声に出していた。
するとそのメイドさんがこちらに向かってペコリと一礼したあと、
「嬢子様のお世話をしております、乙木 メイと申します」
「お見知りおきを」
丁寧に挨拶されたので思わずこちらもペコリと返した。
「ぁ、どうも」
「はじましてよろしく~、モグモグ」
みうなが口をモゴモゴしながら挨拶する。
私は思わず文花ちゃんを見て、これはどういう状況?的な顔をしていた。
すると文花ちゃんは
「えとね、あのメイドさんは嬢子ちゃんの
お世話をしているメイさん」
さっき自己紹介された情報が再び入って来た。
「ぇ、嬢子ちゃんってお嬢様だったの?」
今度は嬢子ちゃんを見て説明求む、的な顔をしてしまっていた。
「お嬢様といえばそうかもね!うちのパパは土御門ホールディングスの社長だから!」
そう言ってドヤ顔をした。
「お嬢様というか、社長令嬢?」
なんだか疑問が解決せずどんどん増えていく気がしてきたので、文花ちゃんに助けを求める顔をする。
「えとね~、隣街にホームセンターあるの知ってる?」
文花ちゃんは私にそう質問をした。
少し考えて思い出す、
「たしか、TCMホームセンター?だったかな」
「そう嬢子ちゃんって、そこの社長さんの一人娘なんだ」
文花ちゃんが嬢子ちゃんの方を見ながら話す。
嬢子ちゃんはそうめんをすすりながらこちらを見てドヤ顔をする。
「ぇ、社長令嬢ともなると、豪華にお昼ご飯は屋上流しそうめんなんて芸当も出来ちゃうんだ?」
私がそう言うと文花ちゃんは
「あー、豪華とはちょっと違うかな」
「ある意味仕事の範疇というか、なんというか」
そう言ったので、少々首をかしげて疑問を返す。
「どゆこと?」
「えーとね、ちょっとした事情で大量のそうめんを食べないといけなくなって」
「それで最近ずっとそうめん生活なんだ」
疑問がいまいち晴れないが、とにかくそうめんを食べなければいけないという事だけはわかった様な気がする。
「なるほど、だからみんなでそうめん祭りって事なのかな」
私がそう言うと文花ちゃんは
「そうなんだ、ごめんね」
文花ちゃんはちょっぴり困った顔で謝る。
「そうめんおいしいよ!流しそうめんウマ~」
みうなの特定保健用食品的な言葉が文花ちゃんの心を癒す。
「そういえばさっき、仕事の範疇的な事を言っていたけど」
「この間のお祓いとかの関係?」
私がそう質問すると文花ちゃんは
「うん、ハラインで仕事の依頼とかが来るの」
「「ハライン?」」
自然と私とみうなが声を合わせた。
「うん、退魔的なお仕事依頼とかの連絡アプリなんだけど」
「このあいだね……」
そう言って文花ちゃんは話し始めた。




