Dジョー6
「えと、だって、最近文花は先に帰っちゃうし、しばらく一緒に帰ってないし……」
嬢子ちゃんはなんだかカワイイ事を言い始めた。
「ぁ~、まぁ確かに」
文花ちゃんはちょっぴり優しげな眼になり、嬢子ちゃんをチラッと見た。
「だから、ちょっとだけ後をついていったら、この公園に着いて」
「様子を見ていたら、悪霊が出て来て暴れているじゃないの」
そう言ってうな重の方を一瞥する。
「なので、これは文花がこっそり悪霊退治をしている!と思って手伝いに来たのよ!」
先程のドヤ顔が戻って来た様で、したり顔で嬢子ちゃんは話す。
再び文花ちゃんはおでこに手を当てて悩ましげな顔をする。
するとみうなが屈託の無い笑顔で二人に話し始めた。
「じゃあ、嬢子ちゃんも文花ちゃんもみんな一緒に遊ぼうよ」
「ぇ、いいの?私も?」
「だって、文花と鰻木さんや、西尾さんは幼馴染みで友達なんでしょ、私が居ても大丈夫?」
嬢子ちゃんが驚いた様な顔で口を開く。
ふむ、嬢子ちゃんは自信満々の様に見えるが少々寂しがりの様だ。
そんな嬢子ちゃんに、みうなは笑顔で返事した。
「文花ちゃんの友達は私達の友達だよ、全然大丈夫!」
文花ちゃんもそれを聞いて喋り始める。
「嬢子ちゃんもそんなに気を使わないでいいよ、いつも通りで大丈夫だから」
そう言った文花ちゃんはなんだか優しそうな目をしていた。
それに合わせて私も喋る。
「そだね、大丈夫だよ嬢子ちゃん」
さらっと名前呼びして、親近感のもてる言葉で返す。
文花ちゃんが嬢子ちゃんに微笑むと、嬢子ちゃんは
嬉しそうな顔で笑い返した。
と、なんだか微笑ましい風景が流れているのだが、私には少々懸念がある。
先程からずっと気になっていて、どうしても聞かずにはいられない事柄がある。
「えと」
「ちなみに」
ちょっぴり言いづらそうに私は喋り始める。
「その嬢子ちゃんのアイマスク」
嬢子ちゃんが着けていて目が大きくデザインされているアイマスク?、をそっと見つめ話を続ける。
「もしかしてこっち見てる?」
そう、嬢子ちゃんの着けているアイマスクの目が先程から動いてこっちを見ている?のである。
気のせいではない、確かに動いている。
すると嬢子ちゃんが自身のアイマスクを見るように、上目遣いで話し始めた。
「ぁ~、ジョー君ね」
「ジョー君?」
私とみうなが口を合わせて聞き返した。
嬢子ちゃんが左手をそっと胸元に差し出すと、アイマスク?がニョロっと?左手に降りてきた。
「こんにちわだジョー」
そう言って嬢子ちゃんの左手に乗ったアイマスク?が喋り始める。




