Dジョー4
「ところでエクソシストって、どういう事?」
先程自信満々に自己紹介した、土御門嬢子ちゃんとやらに私は聞いてみる。
すると再び自信満々の顔に戻り喋り始めた。
「魔を祓い、迷える魂を癒し、人々の安らぎと平穏を護りし者達、それが祓魔士エクソシストよ」
中二病全開な台詞を恥ずかしげもなく自信満々に言うところは、凄い精神力だと感心する。
「ほぇ~、凄いね~」
みうなが謎な説明に感心してしまっているので、私が軽くツッコミしておくか。
「いや、悪霊とか魂とかオカルト的な事言われても見たことないし」
その言葉を発した後に私は気づいてしまった。
「いや、いるのか……」
そう言ってうな重を見つめる。
「だからワシは悪霊じゃないじぇ!」
うな重が飛ばした粘液をサラッとかわしつつ話を続ける。
「わかってくれたようね」
土御門嬢子ちゃんがいつのまにか縄をほどいている。
「でも、さっきのはやり過ぎだよ嬢子ちゃん」
隣に座っている文花ちゃんが嬢子ちゃんを戒める。
「ごめん、ごめん」
「昨日夜遅くまで考えた新必殺技名を言いたくて、ついうっかり大技を出すところでしたわ」
そう言って文花ちゃんに微笑む。
「また新技名を考えて来たの?」
文花ちゃんの話振りを見る感じ、嬢子ちゃんとは結構なかよしなのかな、と感じ取れる。
「さっき習い事が一緒って言っていたけど、昔から友達なんだ」
みうながそう二人に語りかける。
「ぁ~、うん」
文花ちゃんはなんだか歯切れが悪そうだ。
「そうよ!文花も高校生にて3級に受かった私と同じ天才なのよ!」
相変わらず自信満々だが、
「あれ、習い事って茶道とか書道とかじゃなく?」
私が言った言葉に嬢子ちゃんは反応して話を続ける。
「私と文花が受かったのは祓魔士エクソシスト3級よ!」
嬉しそうに話している辺り、きっと凄い事なのだろう。
その言葉を聞いて、私とみうなは文花ちゃんを見た。
文花ちゃんは、あちゃーという顔をしておでこに手を当ている。
「正しくは、退魔士3級ね」
文花ちゃんは冷静さを取り戻した顔で訂正した。
「そんな資格があるんだ~」
みうなは素直に感心している。
「そんな凄いエクソシスト?退魔士が一体どんな技を繰り出そうとしたのやら」
私が素朴な疑問をポロっと口に出した所で嬢子ちゃんのスイッチが入る。
「よくぞ聞いてくれたわ、昨日の夜に練りに練った新必殺技名」
「裁きの螺旋、ドリルオブジャッジメントオーバードライブ(通称DoJO)よ!」
嬢子ちゃんは、言ったったで~というドヤ顔。
文花ちゃんは、また言ってるよ、といった顔。
みうなは素直にすごーぃ、といった顔。
私は、よくそんな長い技名を噛まずにさらっと言えたもんだ、という顔をした。




