Dジョー3
先程まで引きずられていた女の子がドヤ顔をしている。
古墳休憩スペースに戻って来た私達は、とりあえずテーブルへと向かった。
文花ちゃんが手に持った縄をクィっと引っ張ると、引きずっていた女の子が持ち上がって上手いこと椅子に座る。
相変わらず縄の扱いが凄い。
その子の隣に文花ちゃんが座ったので、みうなと私も対面側に座る。
金髪の女の子に目をやると、いつのまにか目を覆い隠していたアイマスク?が元の位置に戻っている。
大きな目がデザインされている個性的なアイマスクである。
その子はちょっぴり恍惚の表情をしていたかと思うと、はっと我に帰り周りを一瞥 した後ドヤ顔に変わった。
するとみうなが早速口を開く。
「文花ちゃん、この子はお友達?」
文花ちゃんはそれを聞いて、縛られたまま座っているのにドヤ顔な女の子を見て話す。
「うん、嬢子ちゃんっていうの。習い事が一緒だったから色々とね」
すると嬢子ちゃん?が喋り始める。
「そう、天才祓魔士 の土御門嬢子とは私の事よ!」
思いっきり縛られているのに、自信満々にドヤ顔で喋る所は凄いなぁと感心してしまう。
「嬢子ちゃん、うな重をいじめちゃダメだよ~仲良くして~」
みうながカワイイプックリ顔で怒る。
すると嬢子ちゃんが
「あれ、悪霊に取り憑かれて困ってるんじゃ?」
ほよっとした顔でみうなに質問を返した。
「うな重はお友達だよ~」
頭の上のうな重を覗きながらみうなは喋る。
「ワシは悪霊じゃないじぇ!」
みうなの頭の上のうな重が尻尾をパタパタさせながら叫ぶ。
「ぇ、こんなに悪霊顔なのに」
嬢子ちゃんが驚愕の表情で喋る。
私はそれを聞きながら、確かに悪霊顔だと静かに頷いていた。
すると文花ちゃんが嬢子ちゃんに向かって静かに口を開く
「嬢子ちゃん……」
すると、嬢子ちゃんはピクッと反応した。
「とりあえず、謝って」
表情に出ないようにがんばってはいるが、文花ちゃんに怒られて嬢子ちゃんはなんだか嬉しそうだ。
私にはなんとなくわかる。
嬢子ちゃんは文花ちゃんをチラッと見た後、みうなに向かって
「ご、ごめんなさい……」
さっまでのドヤ顔とは一転、しづしづと謝った。
自信満々な感じだったので、てっきり謝らないかと思っていたが素直に謝っている、案外いい子なのかもしれない。
そんな嬢子ちゃんを見てみうなは安心したようだ。




